高張提灯 左右紋入り   袋紋、玉紋

2012年1月12日 by sporder

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高張提灯 左右紋入り    袋紋、玉紋 

高張提灯を製作しました。 

和紙張り油引仕様で、正面には社名、
左右には、袋と玉の紋、
裏には『氏子中』を入れております。

専門職人の手によって丁寧に描かれた、『袋』と『一つ玉』の紋は、
意匠としても際立ったものがあり、
古人(いにしえびと)の感性の高さを感じます。

御簾 綾朱地金糸入り 麻房付き 

2012年1月11日 by sporder

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御簾 綾朱地金糸入り 麻房付き   

御簾をお仕立しました。  
ご家庭の神床にしつらえられるもので、 
竹は綿糸表編み、布は綾朱地金糸入り 
麻房付きで、片面赤裏付き仕立です。 

幅136cm 丈80cmで、ご指定寸法(40cm)に巻上できるように、
房紐の長さを調整しております。 

金糸入りの布は、一見派手に見えますが、
仕立てると、 落ち着きのある華やかさを感じる御簾に仕上がります。

厚畳 白麻縁(四方縁) 

2012年1月9日 by sporder

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厚畳 白麻縁(四方縁)   

厚畳を製作しました。

縁には白麻布を使用し、四方に取り付けております。  

厚畳は、繧繝縁や高麗縁で仕上がることが多いのですが、 
白麻縁の厚畳は、 清楚でありながら、
格調の高い仕上がりになったように思います。

八足(八脚案) スプルース材 1尺5寸 足高  

2012年1月8日 by sporder

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八足(八脚案) スプルース材 1尺5寸 足高   

八足を製作しました。 幅1尺5寸(約45cm)で、
材質はスプルース材です。 

高さは既製品より12cm高く、55cmにしております。 

今回製作の案は、幅より高さが10cm高いだけですが、
それ以上に足高に見え、
僅かに脚の高さを変えるだけでも、案の見た目のバランスは変わります。

御簾 両面仕立 切り込み入り 

2012年1月7日 by sporder

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御簾 両面仕立 切り込み入り   

御簾をお仕立しました。 
神殿の境界部分にしつらえられるもので、 
竹は綿糸表編み、布は雅白紋で、両面に布が付く両面仕立です。 

下部には段差に合わせて、切り込みを入れております。 

切り込みは、下部以外にも、 
長押や鴨居に掛かる、側面にも入れることがございます。

素襖  黒地白抜き社紋入り  

2012年1月6日 by sporder

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素襖  黒地白抜き社紋入り  

素襖(すおう)をお仕立しました。

氏子の代表の方数名が、正月と秋祭りに御召しになるもので、
素材は綿地です。 

黒染めの上着、袴それぞれに白抜きの社紋が入り、 
襟元や紋の真ん中に濃いベージュの鹿革が付いているのが
素襖の特徴といえます。  

黒地に、白抜きの紋と革紐が引き立ち、 
落ち着きのある素襖に仕上がりました。

山の辺の道 正月の石上神宮

2012年1月5日 by sporder

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山の辺の道 正月の石上神宮  

正月三日の石上神宮です。 
灯篭の灯りがともされた朱色の回廊と、
新しいしめなわと御幣がしつらえられた、
ご神木の深い緑の対比に、新年らしい清々しさを感じます。  

楼門には金糸刺繍の門帳がかけられ、
お正月らしいしつらえがなされています。 

昨年取り替えられた参道の大鳥居は古色に塗られ、
周りの木々に融け込む端正な佇まいです。

御幣

2011年12月31日 by sporder

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御幣

御幣を製作しました。  
毎年年末にお取替ええさせていただくもので、
奉書を複数枚使用して、厚みのある御幣になっております。 

御幣かたちは、神社・神殿や地域によって  
切り方、角度、紙の枚数等が異なり、 
それぞれに受け継がれた形がございます。  

師走の光が差し込む静寂の神殿で、
座して御幣をながめると、
喧騒から隔離された空間の中で、心休まる感じがします。

社殿内のしつらえ (天蓋、厚畳、白布団、壁代、戸帳)

2011年12月30日 by sporder

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社殿内のしつらえ (天蓋、厚畳、白布団、壁代、戸帳)   

社殿内をしつらえました。 
お正月を迎えるにあたり、新調されるもので、 
壁面には壁代(ブログNo.589 )、床には厚畳(ブログNo.587 )
その上に白布団(ブログNo.587 )を敷き、
天井からは天蓋(ブログNo.588 )を下げています。 

天蓋の中には、新調の白の羽二重で包まれた
御神体がお鎮まりになります。 
扉裏からは、戸帳(ブログNo.589)をしつらえました。  

師走の日の光が、春日造りの社殿の中をを柔らかく照らし、
白の生地が輝いています。

戸帳と壁代(社殿内のしつらえ)

2011年12月29日 by sporder

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戸帳と壁代 

戸帳と壁代をお仕立しました。 
社殿内のしつらえとして、 
戸帳は正面扉に、壁代は三面の壁面に付けます。  

戸帳は、地模様入りの厚みのある上紡績緞子で、朽木柄入り、
布筋は赤紫の胡蝶柄入り、仕立は裏付きです。 

壁代は、布筋を入れず、朽木柄のみの 単仕立てです。 

四面が白の布で囲まれた社殿内部は、より清浄な空間となります。