2012年1月

八脚案 スプルース材 ジョイント金具仕様

2012年1月31日 by sporder

616
八脚案 スプルース材 ジョイント金具仕様

八脚案を製作しました。

幅75cm奥行き30cm高さ80cmで、
材質はスプルース材です。

脚部は分解のできるジョイント金具仕様です。

金具は、天板の裏側に直接埋め込むこともできます。
しかし長期間分解した状態にされると、
天板に若干の反りが生じることがあり、組立にくくなります。

天板の反りが出にくいように、
天板裏に蟻差しで桟を入れ、その裏に金具を埋め込みました。

御簾 3枚割 赤地白紋梅鉢紋入り

2012年1月30日 by sporder

615
御簾 3枚割 赤地白紋梅鉢紋入り    

御簾をお仕立しました。 
ご家庭の神棚にしつらえれれるもので、
全長120㎝を三枚に分けております。 

布は寿(人絹)赤地白紋、房は紅白二段染めの切房です。 

分割の割合は、 御社の寸法や三方の寸法や数量を
考慮して決めております。 

御簾を一枚にすると慎ましやかな感じ、
三枚に割ると奥ゆかしさを感じる形になり、
御簾の形によって神棚の空間のイメージが変わります。

扇箱(扇用桐箱)

2012年1月29日 by sporder

614
扇箱(扇用桐箱)  

扇箱を製作しました。 
扇を1対収納保管されるもので、
材質は桐材を使用しております。 

箱の製作は、精度が要求され、
職人の技量が問われる かたちのひとつです。

今回も上蓋が滑らかに閉まり、 
閉まった状態では上蓋の境目がわからないくらい 
『きちっと』仕上がりました。

太鼓塗り替え 吊金具取り替え

2012年1月28日 by sporder

613
太鼓塗り替え 吊金具取り替え   

太鼓全体を塗り替えました。 
直径2尺2寸(約67cm)の大型の太鼓で、
黒の本漆で仕上げ、面の巴と胴には、本金箔を押しています。  

胴の吊金具が、経年のご使用で磨耗しておりましたので、
お取換しました。

大型折敷(おしき) 吉野桧 

2012年1月27日 by sporder

612
大型折敷(おしき) 吉野桧    

折敷を製作しました。
材質は吉野桧材です。 

通常 折敷や三方は、縁の外から外が寸法が基準となりますが、
今回は 縁の内寸のご指定寸法(36㎝)でおつくりしました。

横に並べた5寸三方と比較しても、その大きさがわかると思います。 

折敷の縁の角は、表に出ない僅かな部分を残して切り込みを入れ、
伝承の技で曲げることで生まれる穏やかな曲線は、職人の技といえます。

桧扇 扇面割れ 修理

2012年1月26日 by sporder

611
桧扇 扇面割れ 修理

桧扇を修理しました。

経年のご使用で、扇面の一部が割れ、
糸からはずれておりました。 

扇面は、白木の薄い柾目板のため、 
落としたり、強く開いても損傷しやすい 繊細な箇所です。 

専門職人の手によって、新しい薄板の両面に彩色が施されたあと、
破損箇所と差し替えられ、糸で丁寧に綴じ直されました。

円座 渦巻き 2尺5寸  

2012年1月25日 by sporder

610
円座 渦巻き 2尺5寸

円座を製作しました。

直径2尺5寸(約76㎝) の大型の円座で、 編み方は渦巻きです。

円座は1尺8寸より 1寸刻みで製作しておりますが、
2尺5寸が最大の寸法となります。

円座は大きくなるほど、腰が柔らかくなる傾向にあります。

張りのある円座を作るために、職方は、
力と根を込めて 一編みごとにしっかりと締めて、
編み上げます。

 

祝詞袋(のりとふくろ) 正絹菊七宝柄 

2012年1月24日 by sporder

609
祝詞袋(のりとふくろ) 正絹菊七宝柄   

祝詞袋を製作しました。 

布は正絹地の菊七宝柄です。 

祝詞袋は、全ての工程を手仕事で進めるわけですが、
特に 布地の歪みを補正しながら、
木型に合わせて ふっくらとした柔らかなラインをつくるのが、 
職人の技といえます。

胡床(相引) 楢樫製 赤交織倭錦 

2012年1月23日 by sporder

608
胡床(相引) 楢樫製 赤交織倭錦  

胡床(相引)を製作しました。 

脚部の素材は楢材で、布は赤色の交織倭錦です。 

胡床は白地の帆布張りが一般的ですが、 
座面の布の変更や、脚部の黒塗り、
飾り金具等を取り付けることで、趣が大きく変わります。 

白木の脚部と、赤倭錦の対比が上品です。

御簾 新倭錦 切房三段染め

2012年1月22日 by sporder

607
御簾 新倭錦 切房三段染め  

御簾をお仕立しました。 

ご家庭の神棚にしつらえられるものです。  

布は小葵柄の新倭錦、房は切房三段染めで、
仕立は赤裏付き、 下部に下縁をつけております。 

簾の『す』ということばには、
『隙』『透』 という意味もこめられていると言われますが、 
神の空間と人の領域を完全に遮断するものでなく、 
つながりを持ちながら境界を示すのであると思います。