天蓋(社殿内のしつらえ)

2011年12月28日 by sporder

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天蓋 

天蓋を製作しました。 

社殿内のしつらえとして、天井から下げられるもので、 
お取替えのため現状と同寸法、同仕様でおつくりしております。 

布は、古代小葵柄の地模様の入った白布です。 

天蓋の直径は30㎝あり、御神体が調度おさまる寸法です。  

社殿内のしつらえは、天蓋の他にも様々なかたちがあり、
幾重にもなされた丁重なしつらえは、
神を尊ぶ気持ちの表れであると思います。

厚畳と白布団  (社殿内のしつらえ)

2011年12月27日 by sporder

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厚畳と白布団  

厚畳と布団を製作しました。
 社殿内のしつらえとして、御神体の下に敷かれるもので、
お取替えのため現状どおりの寸法でおつくりしております。 

厚畳みは繧繝布の二方縁です。 
布団は白の羽二重で、標準より厚めに仕上げています。 

布団は、厚畳の内側に納めることが多いのですが、
今回は見本にあわせて、畳より大きくお仕立しました。

しめ縄(注連縄 ・しめなわ)  

2011年12月26日 by sporder

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しめ縄(注連縄 ・しめなわ)  

しめ縄を納入しました。 
鳥居・拝殿にしつれえられるもので、
全長約4m、直径約10cm、紙垂(しで)はナイロン製です。

しめ縄の形状は、太さの変わらない『牛蒡(ごぼう)型』、
中央部が太い『鼓胴型』 、
藁垂れの付くもの等 地域や神社によって様々です。
(呼称も地域によって異なります。)  

今回のしめ縄は、毎年年末にお届けしますが、 
今年も晴天に恵まれ、 鳥居や拝殿にしつらえられたしめ縄を見ると、 
年の瀬のせわしい中にも、ひと時の落ち着きを感じます。

大幟 御祭禮

2011年12月25日 by sporder

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大幟  御祭禮

大幟を製作しました。 
全長5mの大幟で、素材は厚地の綿地、 
ご指定の書体で『御祭禮』と奉納日を入れ、
上部の二本線を黒で染めています。 

2枚製作しましたが、左右向かい合わせにされるため、
チチの位置を一枚づつ逆にしています。

新年に氏子の方々が、
新調された大幟を参道の両側に立て、御奉納されます。

御簾 正絹菊菱柄 切房付き  

2011年12月24日 by sporder

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御簾 正絹菊菱柄 切房付き

御簾をお仕立てしました。
ご家庭の神床にしつらえられるもので、
布は正絹菊菱柄、竹は綿糸一本返し編み、
房は紅白2段染めの切房です。

寸法は、幅151cm丈22cmで、
天布幅はご指定寸法(やや短め)に仕上げています。

朱色の生地に紅白の房の組合わせは、可憐なイメージがあり、
しつれえれらると神床は清雅で華やかな感じになります。

赤縁上敷

2011年12月23日 by sporder

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赤縁上敷  

上敷を製作しました。 
巫女様が拝殿で神楽を奉納される際に、下に敷かれるもので、
素材はイ草、赤布の縁をつけています。 

従来は、高麗縁の上敷を敷いておられましたが、
神楽を舞われる巫女様がより引き立つように、ということで
赤布の縁でお仕立しております。 

元旦の朝、凛とした空気の漂う中で、
千早、緋袴、花飾り等を御召しになった巫女様が神楽鈴を手に、
清々しい神楽を御奉納されることと思います。

御社 3尺  吉野桧材 

2011年12月22日 by sporder

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御社 3尺  吉野桧材 

御社を製作しました。 
台幅3尺(約91cm)の大型の御社で、材質は吉野桧材です。 

神殿の寸法に制約があるため、 
台の奥行、屋根の奥行を標準寸法より、やや縮めました。 

御社の内部には、 戸帳、壁代、布団をしつらえています。 

寸法は修整しましたが、 全体としてまとまりのある形に仕上がりました。

神殿御簾 赤地金紋 表編み 切房付き 

2011年12月21日 by sporder

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神殿御簾 赤地金紋 表編み 切房付き   

神殿の御簾をお仕立しました。 
三枚割り(三つ割り)が1組、一枚御簾が2枚です。 

布は赤地金紋(寿)で、竹は表編み、赤裏付き仕立て
房は紅白2段染めの切房(かっき金具なし)です。 

三枚割の御簾は、天布(横布)、と縦布の柄あわせをしております。  

光が当たらないときは、控えめで地味な感じですが、
光が当たると、梅鉢の紋が浮き出て見えるのが金紋の特徴です。

拝殿の神具 2-2  (神前幕、高張提灯) 

2011年12月20日 by sporder

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拝殿の神具 2-2  (神前幕、高張提灯)  

拝殿の神具をしつらえました。 
拝殿正面に、社紋(丸に三つ柏)を染め抜いた
紫地の神前幕(ブログNo.571、 
左右には 左右に社紋を入れた
『御神燈』の高張提灯(ブログNo.574)を配しています。 

提灯は、垂木の位置から金具を使って 
バランスの取れる位置に下げています。 

社殿、拝殿の神具のしつらえはこれで無事完了いたしました。

納品日はすべてお天気に恵まれ、
師走の青空の中、神社の後背には、

大津皇子伝説が伝わる二上山が雄々しくそびえています。

拝殿の神具 2-1  (御簾、八脚案 、鈴 ・鈴緒)  

2011年12月18日 by sporder

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拝殿の神具 2-1  (御簾、八脚案 、鈴 ・鈴緒)  

拝殿の神具をしつらえました。 
奥には 正絹本倭錦の御簾(ブログNo.565)
その前には八脚案(神饌台)(ブログNo.572)を据えております。 

御簾は 前後から見えるので両面仕立です。

拝殿中央に座すると、社殿の後背から光が差し込み、
明暗の対比の中で心鎮まる空間になりました。 

拝殿前正面には、鈴と鈴緒(ブログNo.593)をしつらえています。  
師走の光が鈴を清々しく照らしているようです。