祭具

御幣

2011年12月31日 by sporder

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御幣

御幣を製作しました。  
毎年年末にお取替ええさせていただくもので、
奉書を複数枚使用して、厚みのある御幣になっております。 

御幣かたちは、神社・神殿や地域によって  
切り方、角度、紙の枚数等が異なり、 
それぞれに受け継がれた形がございます。  

師走の光が差し込む静寂の神殿で、
座して御幣をながめると、
喧騒から隔離された空間の中で、心休まる感じがします。

社殿内のしつらえ (天蓋、厚畳、白布団、壁代、戸帳)

2011年12月30日 by sporder

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社殿内のしつらえ (天蓋、厚畳、白布団、壁代、戸帳)   

社殿内をしつらえました。 
お正月を迎えるにあたり、新調されるもので、 
壁面には壁代(ブログNo.589 )、床には厚畳(ブログNo.587 )
その上に白布団(ブログNo.587 )を敷き、
天井からは天蓋(ブログNo.588 )を下げています。 

天蓋の中には、新調の白の羽二重で包まれた
御神体がお鎮まりになります。 
扉裏からは、戸帳(ブログNo.589)をしつらえました。  

師走の日の光が、春日造りの社殿の中をを柔らかく照らし、
白の生地が輝いています。

戸帳と壁代(社殿内のしつらえ)

2011年12月29日 by sporder

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戸帳と壁代 

戸帳と壁代をお仕立しました。 
社殿内のしつらえとして、 
戸帳は正面扉に、壁代は三面の壁面に付けます。  

戸帳は、地模様入りの厚みのある上紡績緞子で、朽木柄入り、
布筋は赤紫の胡蝶柄入り、仕立は裏付きです。 

壁代は、布筋を入れず、朽木柄のみの 単仕立てです。 

四面が白の布で囲まれた社殿内部は、より清浄な空間となります。

天蓋(社殿内のしつらえ)

2011年12月28日 by sporder

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天蓋 

天蓋を製作しました。 

社殿内のしつらえとして、天井から下げられるもので、 
お取替えのため現状と同寸法、同仕様でおつくりしております。 

布は、古代小葵柄の地模様の入った白布です。 

天蓋の直径は30㎝あり、御神体が調度おさまる寸法です。  

社殿内のしつらえは、天蓋の他にも様々なかたちがあり、
幾重にもなされた丁重なしつらえは、
神を尊ぶ気持ちの表れであると思います。

厚畳と白布団  (社殿内のしつらえ)

2011年12月27日 by sporder

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厚畳と白布団  

厚畳と布団を製作しました。
 社殿内のしつらえとして、御神体の下に敷かれるもので、
お取替えのため現状どおりの寸法でおつくりしております。 

厚畳みは繧繝布の二方縁です。 
布団は白の羽二重で、標準より厚めに仕上げています。 

布団は、厚畳の内側に納めることが多いのですが、
今回は見本にあわせて、畳より大きくお仕立しました。

しめ縄(注連縄 ・しめなわ)  

2011年12月26日 by sporder

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しめ縄(注連縄 ・しめなわ)  

しめ縄を納入しました。 
鳥居・拝殿にしつれえられるもので、
全長約4m、直径約10cm、紙垂(しで)はナイロン製です。

しめ縄の形状は、太さの変わらない『牛蒡(ごぼう)型』、
中央部が太い『鼓胴型』 、
藁垂れの付くもの等 地域や神社によって様々です。
(呼称も地域によって異なります。)  

今回のしめ縄は、毎年年末にお届けしますが、 
今年も晴天に恵まれ、 鳥居や拝殿にしつらえられたしめ縄を見ると、 
年の瀬のせわしい中にも、ひと時の落ち着きを感じます。

大幟 御祭禮

2011年12月25日 by sporder

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大幟  御祭禮

大幟を製作しました。 
全長5mの大幟で、素材は厚地の綿地、 
ご指定の書体で『御祭禮』と奉納日を入れ、
上部の二本線を黒で染めています。 

2枚製作しましたが、左右向かい合わせにされるため、
チチの位置を一枚づつ逆にしています。

新年に氏子の方々が、
新調された大幟を参道の両側に立て、御奉納されます。

赤縁上敷

2011年12月23日 by sporder

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赤縁上敷  

上敷を製作しました。 
巫女様が拝殿で神楽を奉納される際に、下に敷かれるもので、
素材はイ草、赤布の縁をつけています。 

従来は、高麗縁の上敷を敷いておられましたが、
神楽を舞われる巫女様がより引き立つように、ということで
赤布の縁でお仕立しております。 

元旦の朝、凛とした空気の漂う中で、
千早、緋袴、花飾り等を御召しになった巫女様が神楽鈴を手に、
清々しい神楽を御奉納されることと思います。

拝殿の神具 2-2  (神前幕、高張提灯) 

2011年12月20日 by sporder

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拝殿の神具 2-2  (神前幕、高張提灯)  

拝殿の神具をしつらえました。 
拝殿正面に、社紋(丸に三つ柏)を染め抜いた
紫地の神前幕(ブログNo.571、 
左右には 左右に社紋を入れた
『御神燈』の高張提灯(ブログNo.574)を配しています。 

提灯は、垂木の位置から金具を使って 
バランスの取れる位置に下げています。 

社殿、拝殿の神具のしつらえはこれで無事完了いたしました。

納品日はすべてお天気に恵まれ、
師走の青空の中、神社の後背には、

大津皇子伝説が伝わる二上山が雄々しくそびえています。

拝殿の神具 2-1  (御簾、八脚案 、鈴 ・鈴緒)  

2011年12月18日 by sporder

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拝殿の神具 2-1  (御簾、八脚案 、鈴 ・鈴緒)  

拝殿の神具をしつらえました。 
奥には 正絹本倭錦の御簾(ブログNo.565)
その前には八脚案(神饌台)(ブログNo.572)を据えております。 

御簾は 前後から見えるので両面仕立です。

拝殿中央に座すると、社殿の後背から光が差し込み、
明暗の対比の中で心鎮まる空間になりました。 

拝殿前正面には、鈴と鈴緒(ブログNo.593)をしつらえています。  
師走の光が鈴を清々しく照らしているようです。