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368 灯明台 八脚案型
灯明用の台を製作しました。 材質は、木曽桧材です。 通常八脚案の天板は1寸(約3cm)のものを使用しますが、 今回は寸法が小さく(30×10×11cm)、灯明も軽いため、 厚みを5分(約1.5cm)にして、 脚部と天板を糊付けで固定しております。
カテゴリー: 神具
367 桐箱 器収納箱
祭事にお使いになる器類を収納する箱を製作しました。 材質は桐製で、全面の板は引き上げ式になっています。 板を入れると、どの部分が開くのかわからないくらい、 精密に仕上げられた桐箱は、職人の熟練の技の賜物です。
カテゴリー: 神具, 祭具
366 御簾 金紋入り(梅鉢) 一本返し編み
御簾をお仕立しました。神殿用の大きいもので(幅117丈210cm)、 竹は、表裏を交互に編んだ一本返し編みで、布は、雅の金紋です。 表裏が同じに見える 両面でお仕立しました。(房は表側) 紅白2段染めの房頭の白が入ることで、全体が明るく清らかな雰囲気になったように感じます。
カテゴリー: 御簾
365 笛台 3本掛け
3本用の笛台を製作しました。 材質は木曽桧材で、長尺の笛を掛けられるように、 横板の間隔を広めにしております。 ご指定により板の厚みは、やや薄めのものを使用しましたが、 仕上がると、笛を引き立てる繊麗なかたちになったように思います。
カテゴリー: 楽器類
364 八足(八脚案) ネジ式
ネジで組立分解のできる桧製の八足(八脚案)を製作しました。 寸法は既製品の1尺6寸と同じにしております。 直接天板にネジを埋め込むこともできますが、 脚部を外して保管される場合、天板の反りが出にくく末永くお使いできるように、 桟を天板に蟻差し(蟻組み)し、そこにネジを埋め込みました。 ネジは、中央の僅かに柱の間隔を広げたところにお取付けしております。
363 戸帳 の筋(布筋)紫
戸帳を製作しました。 戸帳とは、御社の扉の後ろ側につける布で、 扉を開けた場合でも、中の御神体等が直接目に触れないようにするためのものでもあります。 生地は、小葵の地模様の入った人絹地に、 紫地に胡蝶の入った の筋(布筋) を入れております。 の筋(布筋)の色は、紫の他に赤紫があります。 地模様入りの生地に刷り込まれた朽木の柄が、 全体にバランスよいアクセントをつけています。
362 幕 梅鉢紋入り
幕を製作しました。 幅約7m丈1mの大型の幕で、 生地は厚みのあるテトロン縮緬(ちりめん)で仕立てております。 幕房(揚巻房)で引き上げた際にも、紋が綺麗に見えるようにとのご指定で、 紋の間隔を広めに取っています。 濃い紫に染め上げたテトロン縮緬の生地に、 白く染め抜かれた紋が入り、質感の高い幕に仕上がりました。
361 額 表装
額を表装しました。 額縁は、今までご使用のものをそのまま使って、 ご用意いただいた本紙表装して縁におさまるようにしております。 背景の裂地も白系ですが、金の覆輪を 廻すことで、バランスよくおさまりました。
カテゴリー: 未分類
360 獅子覆(獅子舞覆、獅子舞幕)
獅子舞の覆を製作しました。 一般には、唐草等の模様の入った濃い緑や、 紺色の綿の生地をお使いになることが多いのですが、 今回は、村の伝統をできるだけ正確に再現するため、 生地は、濃い赤色で厚みのある縮緬を使用しました。 先端部分も見本どおり、くすんだ黄緑色に染め上げています。 赤の覆いをまとった獅子の舞は、大きく見え、躍動感があります。
カテゴリー: 祭具
359 輿(こし)
輿の修理修復をしました。 細部に鶴、松竹、獅子、象、雲など吉祥の細かい彫物がなされています。 正面上部には、足を開いてしゃがんでいる男、 下には 高貴な身分を思わせる男女が表現されています。 これが、祭りや神社に由来する縁起なのか、 歌物語の一節をトリミングしたものなのかわかりませんが、独特の空気が漂います。 押し付けがましくない、ユーモラスは表現に、 彫師の余裕と遊び心が感じ取ることができます。
カテゴリー: 修理・修復, 御輿