神殿御簾をお仕立てしました。
布は赤地金紋 雅8釜で、竹は綿糸表編み、
房は紅白二段染めの切房をしつらえます。
御簾は三枚割りで、
中御簾の裾には、パイプを巻き込んで
質感を出しています。
雅金紋の布は、
落ち着きのある赤地に上品な金色の紋が織り込まれており、
黄色の竹生地とも調和し、
華美でない気品を感じる御簾に仕上がりました。
春日造りの外祭宮に、
御簾(ブログ631)、戸帳(ブログ630)、薄縁(ブログ629)を
しつらえました。
社殿内部に薄縁を敷き、
台・厚畳、布団等を重ねた上にご神体を納めらます。
扉の後ろには、赤紫の布筋の付いた戸帳をしつらえます。
御簾は扉の内部に戸帳と重ねてしつらえることもありますが、
今回は永年の伝統として、扉前にお取付けしました。
朱色と白に塗り分けられた華やかな社殿に、
正絹本倭錦の御簾が、全体を落ち着かせるアクセントになっているように思います。