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618 山の辺の道 如月二日の朝
如月二日の朝の山の辺の道です。
強い風に吹かれて時折雪が舞い、この冬一番の冷え込みです。 流れの早い雲の隙間からは、日の光が差し込んでいます。
山裾に延びる山の辺の道は、奈良盆地の中では比較的高い位置で、 万葉集に詠まれた大和三山を見渡すことができます。
カテゴリー: 大和の古道 山の辺の道
617 鈴緒 紅白布巻き 全長40cm ご奉納者名入れ
鈴緒を製作しました。
末社様の社殿にしつらえられるもので、 全長40cmの小型の鈴緒です。
鈴緒の枠に、御奉納者のお名前や、年月日を彫り込むこともできますが、 今回の鈴緒は枠が小さいため、苗字の二文字を入れました。
紅白の鈴緒は、清楚で慎ましやかな感じがします。
カテゴリー: 神具, 祭具
616 八脚案 スプルース材 ジョイント金具仕様
八脚案を製作しました。
幅75cm奥行き30cm高さ80cmで、 材質はスプルース材です。
脚部は分解のできるジョイント金具仕様です。
金具は、天板の裏側に直接埋め込むこともできます。 しかし長期間分解した状態にされると、 天板に若干の反りが生じることがあり、組立にくくなります。
天板の反りが出にくいように、 天板裏に蟻差しで桟を入れ、その裏に金具を埋め込みました。
カテゴリー: 八脚案、神饌台、八足
615 御簾 3枚割 赤地白紋梅鉢紋入り
御簾をお仕立しました。 ご家庭の神棚にしつらえれれるもので、 全長120㎝を三枚に分けております。
布は寿(人絹)赤地白紋、房は紅白二段染めの切房です。
分割の割合は、 御社の寸法や三方の寸法や数量を 考慮して決めております。
御簾を一枚にすると慎ましやかな感じ、 三枚に割ると奥ゆかしさを感じる形になり、 御簾の形によって神棚の空間のイメージが変わります。
カテゴリー: 御簾
614 扇箱(扇用桐箱)
扇箱を製作しました。 扇を1対収納保管されるもので、 材質は桐材を使用しております。
箱の製作は、精度が要求され、 職人の技量が問われる かたちのひとつです。
今回も上蓋が滑らかに閉まり、 閉まった状態では上蓋の境目がわからないくらい 『きちっと』仕上がりました。
613 太鼓塗り替え 吊金具取り替え
太鼓全体を塗り替えました。 直径2尺2寸(約67cm)の大型の太鼓で、 黒の本漆で仕上げ、面の巴と胴には、本金箔を押しています。
胴の吊金具が、経年のご使用で磨耗しておりましたので、 お取換しました。
カテゴリー: 楽器類, 修理・修復
612 大型折敷(おしき) 吉野桧
折敷を製作しました。 材質は吉野桧材です。
通常 折敷や三方は、縁の外から外が寸法が基準となりますが、 今回は 縁の内寸のご指定寸法(36㎝)でおつくりしました。
横に並べた5寸三方と比較しても、その大きさがわかると思います。
折敷の縁の角は、表に出ない僅かな部分を残して切り込みを入れ、 伝承の技で曲げることで生まれる穏やかな曲線は、職人の技といえます。
611 桧扇 扇面割れ 修理
桧扇を修理しました。
経年のご使用で、扇面の一部が割れ、 糸からはずれておりました。
扇面は、白木の薄い柾目板のため、 落としたり、強く開いても損傷しやすい 繊細な箇所です。
専門職人の手によって、新しい薄板の両面に彩色が施されたあと、 破損箇所と差し替えられ、糸で丁寧に綴じ直されました。
610 円座 渦巻き 2尺5寸
円座を製作しました。
直径2尺5寸(約76㎝) の大型の円座で、 編み方は渦巻きです。
円座は1尺8寸より 1寸刻みで製作しておりますが、 2尺5寸が最大の寸法となります。
円座は大きくなるほど、腰が柔らかくなる傾向にあります。 張りのある円座を作るために、職方は、 力と根を込めて 一編みごとにしっかりと締めて、 編み上げます。
609 祝詞袋(のりとふくろ) 正絹菊七宝柄
祝詞袋を製作しました。
布は正絹地の菊七宝柄です。
祝詞袋は、全ての工程を手仕事で進めるわけですが、 特に 布地の歪みを補正しながら、 木型に合わせて ふっくらとした柔らかなラインをつくるのが、 職人の技といえます。