御簾 倭錦交織 切房紅白2段染め 

2011年8月2日 by sporder

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御簾 倭錦交織 切房紅白2段染め    

三枚割りの御簾をお仕立しました。 
神床にしつらえられるもので、布は倭錦交織やまとにしきこうしょく)、
房は紅白2段染めの切房です。 
裏面には、赤布を付けた、赤裏付き仕立 で仕上げております。 

交織の倭錦は、正絹や新倭錦とは趣の異なる、落ち着いた仕上がりになりました。 

三枚に割っているにもかかわらず、継ぎ目がわからないくらい、
綺麗に柄合わせする仕立ては、竹と布の特性を知り尽くした熟練の職人技です。

葉月一日 早朝の山の辺の道

2011年8月1日 by sporder

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葉月一日 早朝の山の辺の道  

葉月一日 早朝の山辺の道です。

日に日に青みを増して育っている稲に朝露が残り、
日の出の光を受けた水滴がきらきらと光っています。

道の傍らの柿畑では、
青々とした葉の間から、青柿を垣間見ることができます。

御簾 正絹倭錦 麻房付き  

2011年7月31日 by sporder

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御簾 正絹倭錦 麻房付き  

御簾をお仕立しました。 
御霊舎をお祀りされる神床にしつらえられるものです。

布は、正絹倭錦、房は白赤黒の三段染めの麻房をお付けしています。 
鈎で巻き上げたとき、程よい質感が出るように、
丈をやや長めにして、裾にパイプを巻き込みました。

巻上寸法は、神床寸法と御霊舎の寸法と位置に合わせて、仕上げております。

御霊舎と御社台と神饌台

2011年7月30日 by sporder

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御霊舎と御社台と神饌台   

御霊舎用の御社台と神饌台を製作しました。 
ご家庭で予めしつらえていただいた神床の寸法(幅70cm)に合わせて、おつくりしたものです。 

寸法については、全てお任せいただきましたので、
御霊舎の位置を見上げすぎず、見下げない位置にこだわり、 
御霊舎の高さと、御簾の下がり寸法とのバランスを考慮して決めております。 

材質は、御霊舎(特大)、神饌台は木曽桧、 御社台は吉野桧です。

左右に白木灯籠を配して、
御霊の祀りのかたちとしておさまったように思います。

太鼓塗り替え (太鼓塗替え)

2011年7月29日 by sporder

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太鼓塗り替え  

太鼓の塗り替えが完成しました。  
約2ヶ月の期間をかけて、
生地の歪みや破損部分の修正、塗り、金具の鍍金等 
各専門職人の手を経て、金具の取り付け、 組み上げ確認を行います。

塗り替え前の状態と比べ、 輝きはもちろんのこと、
太鼓としての佇まいが際立って良くなったように思います。

壁代(かべしろ)、戸帳(とちょう) 

2011年7月28日 by sporder

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壁代(かべしろ)、戸帳(とちょう) 

ご家庭の神床の壁代をお仕立しました。 
御霊舎をお祀りされるにあたり、神床をより神聖な場とされるため、
神床の三面(後面と両側面)に設えらるものです。 

お仕立は、人絹緞子の生地に紫色の布筋を入れております。 
布筋は、三面の寸法に合わせてバランスよく収まる位置に取り付けました。 

壁代に囲まれた御霊舎は、
『凛』ということばがふさわしい、気高い雰囲気に包まれています。

太鼓台 塗り替え 金具取り付け

2011年7月27日 by sporder

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太鼓台 塗り替え 金具取り付け  

太鼓台の金具を取り付けています。 
太鼓本体及び、太鼓台、鉦鼓台の全体塗り替えとして
お預かりしているものです。

台本体は、塗師によって新品同様に塗りかえられ、
金具類も職人によって本金鍍金をかけられ、
すべての部品を組み上げる工程に入りました。

今回の金具は、脚部のラインに沿って綺麗に仕上げられており、
金具を取り付けていても、気持ちよくおさまってゆきます。

作業場の前から差し組む自然光によって、
金具は、本金鍍金独特の高貴な輝きを放っています。

麻房 三段染め 5寸 

2011年7月26日 by sporder

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麻房 三段染め 5寸  

白赤黒三段染めの麻房を製作しました。 
ご家庭の神棚の御簾に付いている、房のお取替えです。 

麻房は、麻の選定、染色、組み上げに至る全ての工程が、
専門職人の手仕事による、純粋な手造り品です。

房をお取替えされるだけでも、 御簾の雰囲気が変わり、
神棚全体が清々しい気に包まれるように思います。

御社 木曽桧造り  

2011年7月25日 by sporder

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御社 木曽桧造り  

小型の御社を製作しました。 
『お札の寸法に合わせてできるだけ小さくて、質感の高いものを』 
とのご依頼にあわせておつくりしたものです。 

寸法が、台幅20cm、総高さ25cm と標準的な社に比べ、かなり小ぶりですが、 
お札の高さを確保するために、 内部の床を下げております。 

総木曽桧材で造られた御社は、小さいはいえ、
しっかりと存在感のある社に仕上がりました。


御神体箱(桐箱)と白座団(白羽二重) 

2011年7月24日 by sporder

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御神体箱(桐箱)と白布団(白羽二重)  

御神体箱と白布団を製作しました。 
御神体箱は、桐製のかぶせ蓋で、底部に繧繝布を敷いています。

御神体箱の下に敷かれる布団は、白の羽二重布でお仕立てしました。 
布団の寸法や厚みも、前回の御造営の時と同寸同仕様でお仕立しています。 

桐材と白羽二重の組み合わせは、
穢れのない神聖なかたちをあらわしてるように感じます。