御簾をお仕立しました。
拝殿にしつらえられるもので、
布は正絹本倭錦の両面仕立、房は白赤黒の三段染めの麻房です。
竹の編み方は、表裏を交互に編みこむ一本返しです。
(御簾の反りが出にくい編み方です。)
御簾の房は、通常1枚の御簾に対して2本お付けしますが、
長尺のお御簾の場合、4本にすることもございます。
今回の寸法も幅が259㎝あり、4本でも可能でしたが、
拝殿内全体の雰囲気は、
シンプルな方が落ち着きが出ると考え、房は2本といたしました。
鏡袋(白地模様入)を製作しましました。
一昨日掲載の剣(ブログNo.561)と対をなすもので、
勾玉をあわせて、三種の神器となります。
白一色で統一された神器は、
穢れのない無垢の象徴のような感じがします。
神壇SI型(3尺深型 扉無し)の下段引戸、側面、後面の板を、
プリント合板から木曽桧突板合板に仕様変更しました。
木曽桧の突板合板は、木曽桧を薄くスライスしたものを合板に貼ったもので、
桧材の風合いと、
無垢材に比べ割れや歪みの生じないのが特徴です。
他の仕様として、総木曽桧造り(すべて木曽桧で製作)や、
正面引戸を木曽桧材で仕上げ、
側面を木曽桧の突板合板で仕上げる場合もございます。