天蓋を製作しました。
社殿内のしつらえとして、天井から下げられるもので、
お取替えのため現状と同寸法、同仕様でおつくりしております。
布は、古代小葵柄の地模様の入った白布です。
天蓋の直径は30㎝あり、御神体が調度おさまる寸法です。
社殿内のしつらえは、天蓋の他にも様々なかたちがあり、
幾重にもなされた丁重なしつらえは、
神を尊ぶ気持ちの表れであると思います。
拝殿の神具をしつらえました。
拝殿正面に、社紋(丸に三つ柏)を染め抜いた
紫地の神前幕(ブログNo.571)、
左右には 左右に社紋を入れた
『御神燈』の高張提灯(ブログNo.574)を配しています。
提灯は、垂木の位置から金具を使って
バランスの取れる位置に下げています。
社殿、拝殿の神具のしつらえはこれで無事完了いたしました。
納品日はすべてお天気に恵まれ、
師走の青空の中、神社の後背には、
大津皇子伝説が伝わる二上山が雄々しくそびえています。
拝殿の神具をしつらえました。
奥には 正絹本倭錦の御簾(ブログNo.565)、
その前には八脚案(神饌台)(ブログNo.572)を据えております。
御簾は 前後から見えるので両面仕立です。
拝殿中央に座すると、社殿の後背から光が差し込み、
明暗の対比の中で心鎮まる空間になりました。
拝殿前正面には、鈴と鈴緒(ブログNo.593)をしつらえています。
師走の光が鈴を清々しく照らしているようです。