ブログNo.2179
円座 イ草製 2尺1寸(約64㎝) 組編み(とび)
円座を製作しました。
祭典時に神殿でご使用されます。
直径2尺1寸(約64㎝) 、編み方は畝の小さな組編み(トビ)です。
特別な道具を使わず、ほぼ手感覚だけで円形に編み上がる技術はまさしく
熟練の手業であり、
その技術は先代から大切に継承されたものです。
ブログNo.2175
神殿神具⑩ 神具の設え3
拝殿の正面上部には、額(ブログNo.2161)をお取り付けいたします 。
内陣の御社前に
それぞれに合わせた白木ぼんぼり(ブログNo.2168)と
赤ぼんぼり(朱塗り)を据えることが最終ピースで、
神殿神具の設えは完成となります。
職人の気持ちが込められたひとしな一品が、
神殿として一体となる瞬間です。
人気のない神殿に差し込む冬の日差しは、
透明感のある光で、
普段以上にクリアーで美しく、
このひと時を大切にしたいと思える瞬間でもあります。
神殿の内陣、外陣ともに御簾(ブログNo.2162)を設えました。
竹は綿糸一本返し編み、布は赤地白紋(金紋)雅、
房はより房2段染です。
外陣の5枚割りはじめ、内陣の3枚割の御簾は、
天布(横布)立布とも、分割されている違和感が無いように、
左右に接するところは柄合わせがなされております。
神殿の空間の一部に御簾がおさまることで、
周りの神具を一層引き立てるだけでなく、
気高い特別な場所という雰囲気が醸し出されます。
新築された神殿に神具を納入いたしました。
内陣奥には三社の社(ブログNo.2164)をおさめております。
御社は御社台(ブログNo.2157)で高さを調整し、
その前には神饌台(八脚案)(ブログNo.2172)を配しております。
拝殿から座して拝をしたときに、
お互いが被らず空きすぎない、
バランスの良い形でおさまったように思います。