2011年

弓張り提灯 御用型 (弓張提灯)

2011年8月6日 by sporder

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弓張り提灯 御用型  

弓張り提灯を製作しました。 
胴部分が太目の御用型で、
和紙張りした上に、油引きをしております。 

御輿を先導して、弓張り提灯を掲げた二名の世話人が、
一歩一歩踏みしめるように、ゆっくりと歩かれると、
御輿を取り巻く全体が重厚な雰囲気に包まれます。

神殿御簾  

2011年8月5日 by sporder

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神殿御簾

神殿の御簾をお取替えしました。

布は雅八釜の赤地白紋、金紋で、
房は紅白2段染めの切房、竹は表編みです。

御簾の巻上の質感を出すため、外陣には太目のパイプ、
内陣中御簾には細目のパイプを巻き込んでおります。

取り付け後、拝殿から見上げると、
神殿全体が明るくなり、涼やかな佇まいを感じました。

ご家庭の御霊のお祀り (御霊舎一式)

2011年8月4日 by sporder

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ご家庭の御霊のお祀り (御霊舎一式)

ご家庭の神床に御霊舎一式を納入しました。
既に神の間として、空けておいていただいた空間に、
内壁三面に壁代(かべしろ)、正面に御簾をしつらえました。 

その後、御社台、神饌台を配して、最後に御霊舎及び神具類を据えました。

御簾と壁代の紫布筋以外は、全て白木と布の白、瀬戸物の乳白色 という
シンプルでありながら、清々しさを感じる空間に仕上がったように思います。  
(関連ブログ 452454455

裁付袴(たっつけはかま) 綿地黒色

2011年8月3日 by sporder

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裁付袴(たっつけはかま) 綿地黒色  

裁付袴をお仕立しました。 
祭事に御召しになられるもので、素材は綿地の黒色です。 

裁付袴は差袴とかたちが異なり、 膝から下が細く、
裾と膝下に紐が付いており、 足捌きの軽快さが特徴です。

神事や祭事の他に、 
獅子舞や相撲の呼び出し、伝統芸能等でも着用されます。

御簾 倭錦交織 切房紅白2段染め 

2011年8月2日 by sporder

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御簾 倭錦交織 切房紅白2段染め    

三枚割りの御簾をお仕立しました。 
神床にしつらえられるもので、布は倭錦交織やまとにしきこうしょく)、
房は紅白2段染めの切房です。 
裏面には、赤布を付けた、赤裏付き仕立 で仕上げております。 

交織の倭錦は、正絹や新倭錦とは趣の異なる、落ち着いた仕上がりになりました。 

三枚に割っているにもかかわらず、継ぎ目がわからないくらい、
綺麗に柄合わせする仕立ては、竹と布の特性を知り尽くした熟練の職人技です。

葉月一日 早朝の山の辺の道

2011年8月1日 by sporder

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葉月一日 早朝の山の辺の道  

葉月一日 早朝の山辺の道です。

日に日に青みを増して育っている稲に朝露が残り、
日の出の光を受けた水滴がきらきらと光っています。

道の傍らの柿畑では、
青々とした葉の間から、青柿を垣間見ることができます。

御簾 正絹倭錦 麻房付き  

2011年7月31日 by sporder

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御簾 正絹倭錦 麻房付き  

御簾をお仕立しました。 
御霊舎をお祀りされる神床にしつらえられるものです。

布は、正絹倭錦、房は白赤黒の三段染めの麻房をお付けしています。 
鈎で巻き上げたとき、程よい質感が出るように、
丈をやや長めにして、裾にパイプを巻き込みました。

巻上寸法は、神床寸法と御霊舎の寸法と位置に合わせて、仕上げております。

御霊舎と御社台と神饌台

2011年7月30日 by sporder

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御霊舎と御社台と神饌台   

御霊舎用の御社台と神饌台を製作しました。 
ご家庭で予めしつらえていただいた神床の寸法(幅70cm)に合わせて、おつくりしたものです。 

寸法については、全てお任せいただきましたので、
御霊舎の位置を見上げすぎず、見下げない位置にこだわり、 
御霊舎の高さと、御簾の下がり寸法とのバランスを考慮して決めております。 

材質は、御霊舎(特大)、神饌台は木曽桧、 御社台は吉野桧です。

左右に白木灯籠を配して、
御霊の祀りのかたちとしておさまったように思います。

太鼓塗り替え (太鼓塗替え)

2011年7月29日 by sporder

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太鼓塗り替え  

太鼓の塗り替えが完成しました。  
約2ヶ月の期間をかけて、
生地の歪みや破損部分の修正、塗り、金具の鍍金等 
各専門職人の手を経て、金具の取り付け、 組み上げ確認を行います。

塗り替え前の状態と比べ、 輝きはもちろんのこと、
太鼓としての佇まいが際立って良くなったように思います。

壁代(かべしろ)、戸帳(とちょう) 

2011年7月28日 by sporder

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壁代(かべしろ)、戸帳(とちょう) 

ご家庭の神床の壁代をお仕立しました。 
御霊舎をお祀りされるにあたり、神床をより神聖な場とされるため、
神床の三面(後面と両側面)に設えらるものです。 

お仕立は、人絹緞子の生地に紫色の布筋を入れております。 
布筋は、三面の寸法に合わせてバランスよく収まる位置に取り付けました。 

壁代に囲まれた御霊舎は、
『凛』ということばがふさわしい、気高い雰囲気に包まれています。