神具

天蓋(社殿内のしつらえ)

2011年12月28日 by sporder

588
天蓋 

天蓋を製作しました。 

社殿内のしつらえとして、天井から下げられるもので、 
お取替えのため現状と同寸法、同仕様でおつくりしております。 

布は、古代小葵柄の地模様の入った白布です。 

天蓋の直径は30㎝あり、御神体が調度おさまる寸法です。  

社殿内のしつらえは、天蓋の他にも様々なかたちがあり、
幾重にもなされた丁重なしつらえは、
神を尊ぶ気持ちの表れであると思います。

厚畳と白布団  (社殿内のしつらえ)

2011年12月27日 by sporder

587
厚畳と白布団  

厚畳と布団を製作しました。
 社殿内のしつらえとして、御神体の下に敷かれるもので、
お取替えのため現状どおりの寸法でおつくりしております。 

厚畳みは繧繝布の二方縁です。 
布団は白の羽二重で、標準より厚めに仕上げています。 

布団は、厚畳の内側に納めることが多いのですが、
今回は見本にあわせて、畳より大きくお仕立しました。

しめ縄(注連縄 ・しめなわ)  

2011年12月26日 by sporder

586
しめ縄(注連縄 ・しめなわ)  

しめ縄を納入しました。 
鳥居・拝殿にしつれえられるもので、
全長約4m、直径約10cm、紙垂(しで)はナイロン製です。

しめ縄の形状は、太さの変わらない『牛蒡(ごぼう)型』、
中央部が太い『鼓胴型』 、
藁垂れの付くもの等 地域や神社によって様々です。
(呼称も地域によって異なります。)  

今回のしめ縄は、毎年年末にお届けしますが、 
今年も晴天に恵まれ、 鳥居や拝殿にしつらえられたしめ縄を見ると、 
年の瀬のせわしい中にも、ひと時の落ち着きを感じます。

大幟 御祭禮

2011年12月25日 by sporder

585
大幟  御祭禮

大幟を製作しました。 
全長5mの大幟で、素材は厚地の綿地、 
ご指定の書体で『御祭禮』と奉納日を入れ、
上部の二本線を黒で染めています。 

2枚製作しましたが、左右向かい合わせにされるため、
チチの位置を一枚づつ逆にしています。

新年に氏子の方々が、
新調された大幟を参道の両側に立て、御奉納されます。

赤縁上敷

2011年12月23日 by sporder

583
赤縁上敷  

上敷を製作しました。 
巫女様が拝殿で神楽を奉納される際に、下に敷かれるもので、
素材はイ草、赤布の縁をつけています。 

従来は、高麗縁の上敷を敷いておられましたが、
神楽を舞われる巫女様がより引き立つように、ということで
赤布の縁でお仕立しております。 

元旦の朝、凛とした空気の漂う中で、
千早、緋袴、花飾り等を御召しになった巫女様が神楽鈴を手に、
清々しい神楽を御奉納されることと思います。

拝殿の神具 2-2  (神前幕、高張提灯) 

2011年12月20日 by sporder

580
拝殿の神具 2-2  (神前幕、高張提灯)  

拝殿の神具をしつらえました。 
拝殿正面に、社紋(丸に三つ柏)を染め抜いた
紫地の神前幕(ブログNo.571、 
左右には 左右に社紋を入れた
『御神燈』の高張提灯(ブログNo.574)を配しています。 

提灯は、垂木の位置から金具を使って 
バランスの取れる位置に下げています。 

社殿、拝殿の神具のしつらえはこれで無事完了いたしました。

納品日はすべてお天気に恵まれ、
師走の青空の中、神社の後背には、

大津皇子伝説が伝わる二上山が雄々しくそびえています。

拝殿の神具 2-1  (御簾、八脚案 、鈴 ・鈴緒)  

2011年12月18日 by sporder

579
拝殿の神具 2-1  (御簾、八脚案 、鈴 ・鈴緒)  

拝殿の神具をしつらえました。 
奥には 正絹本倭錦の御簾(ブログNo.565)
その前には八脚案(神饌台)(ブログNo.572)を据えております。 

御簾は 前後から見えるので両面仕立です。

拝殿中央に座すると、社殿の後背から光が差し込み、
明暗の対比の中で心鎮まる空間になりました。 

拝殿前正面には、鈴と鈴緒(ブログNo.593)をしつらえています。  
師走の光が鈴を清々しく照らしているようです。

鳥居と御額、神名板   

2011年12月17日 by sporder

578
鳥居と御額、神名板   

鳥居と御額、神名板を設置しました。  
鳥居は柱太6寸(約17cm)の朱塗りで、笠木には銅板を葺いています。 

鳥居の上部に御額(ブログNo.570 )を取り付けました。   

境内の狛犬や石灯篭の寸法や配置については、
予め石材職人様と打ち合わせさせていただき、
狛犬の横に神名板(ブログNo.569 )を設置しました。 

境内の神祭具は、調和のとれたおさまりになったように思います。

明日は、拝殿の神具のしつらいをご紹介します。

鈴緒 三色巻き 7尺 

2011年12月12日 by sporder

593
鈴緒 三色巻き 7尺   

鈴緒を製作しました。 

拝殿正面にしつらえられるもので、
全長は7尺(約210cm)、紅白紺の三色巻きです。 

鈴緒は付属の白紐で取り付けしますので、 
鈴緒の全長に加えて若干下げていだくことも可能です。  

鈴緒に対しての 鈴寸法に決まりはありませんが、
今回は拝殿の大きさや取り付け位置等を考慮して、
本坪鈴6寸を組合わせました。


神前幕 紫 テトロンちりめん 社紋入り  

2011年12月10日 by sporder

571
神前幕 紫 テトロンちりめん 社紋入り   

神前幕を製作しました。 
生地はテトロン縮緬(ちりめん)で、
社紋の『丸に三つ柏』と奉納年月日を白抜きしています。

社紋の大きさは 拝殿の大きさに合せて、 標準の割合より大きくしました。  

今回の柏紋の葉脈は3本でしたが、 4本の場合もあります。 

これは柏紋に限らず、
紋ごとに葉脈や細いラインの本数や太さが違うことが多々あり、
それが紋の由来につながり、家紋や社紋の奥深さと言えます。