戸帳 の筋(布筋)紫

2011年4月21日 by sporder

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戸帳 の筋(布筋)紫

戸帳を製作しました。
戸帳とは、御社の扉の後ろ側につける布で、
扉を開けた場合でも、中の御神体等が直接目に触れないようにするためのものでもあります。
生地は、小葵の地模様の入った人絹地に、
紫地に胡蝶の入った の筋(布筋) を入れております。
の筋(布筋)の色は、紫の他に赤紫があります。
地模様入りの生地に刷り込まれた朽木の柄が、

全体にバランスよいアクセントをつけています。

幕 梅鉢紋入り

2011年4月20日 by sporder

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幕 梅鉢紋入り

幕を製作しました。
幅約7m丈1mの大型の幕で、
生地は厚みのあるテトロン縮緬(ちりめん)で仕立てております。
幕房(揚巻房)で引き上げた際にも、紋が綺麗に見えるようにとのご指定で、
紋の間隔を広めに取っています。
濃い紫に染め上げたテトロン縮緬の生地に、
白く染め抜かれた紋が入り、質感の高い幕に仕上がりました。

額 表装

2011年4月19日 by sporder

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額 表装

額を表装しました。
額縁は、今までご使用のものをそのまま使って、
ご用意いただいた本紙表装して縁におさまるようにしております。
背景の裂地も白系ですが、金の覆輪を 廻すことで、バランスよくおさまりました。

獅子覆(獅子舞覆、獅子舞幕) 

2011年4月18日 by sporder

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獅子覆(獅子舞覆、獅子舞幕)

獅子舞の覆を製作しました。
一般には、唐草等の模様の入った濃い緑や、
紺色の綿の生地をお使いになることが多いのですが、
今回は、村の伝統をできるだけ正確に再現するため、
生地は、濃い赤色で厚みのある縮緬を使用しました。
先端部分も見本どおり、くすんだ黄緑色に染め上げています。
赤の覆いをまとった獅子の舞は、大きく見え、躍動感があります。

輿(こし)  3-3

2011年4月17日 by sporder

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輿(こし)

輿の修理修復をしました。
細部に鶴、松竹、獅子、象、雲など吉祥の細かい彫物がなされています。
正面上部には、足を開いてしゃがんでいる男、
下には 高貴な身分を思わせる男女が表現されています。
これが、祭りや神社に由来する縁起なのか、
歌物語の一節をトリミングしたものなのかわかりませんが、独特の空気が漂います。
押し付けがましくない、ユーモラスは表現に、

彫師の余裕と遊び心が感じ取ることができます。

 

輿(こし) 3-2

2011年4月16日 by sporder

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輿(こし)

輿の修理修復をしました。
屋根と柱は、黒みがかった色のうるみ漆で仕上げています。
屋根の上には、口をあけた獅子が2頭本金箔で仕上げられ、
屋根の正面、側面には数々の彫りがなされています。
本金箔の晴れやかさと
うるみ漆の黒みが お互いを引き立てあっているように思います。

輿(こし) 3-1

2011年4月15日 by sporder

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輿(こし)

輿の修理修復をしました。
屋根を四本の柱で支えた形のもので、
御輿(みこし)と区別して輿(こし)と呼ばれます。

修復前の輿は、経年のため屋根の割れ、
彫物の破損欠損、塗りの劣化等しておりました。
生地、彫師、錺金具、塗師等の専門職人の手によって
細部まで綺麗に修復され、輝きが戻りました。
明日はその細部をご紹介します。

家庭祀りの神具一式

2011年4月14日 by sporder

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家庭祀りの神具一式

ご家庭の神床に神具一式を納入しました。
事前にご用意いただいた神床に、御社、御社台(昨日のブログに掲載) 、
神饌台(八脚案)、御簾、三方などを据えました。
特に、見下げず、見上げすぎない 御社の位置にこだわりました。
神具が入ったことで、お部屋全体が清々しく けじめのある雰囲気になったように思います。

御社台

2011年4月13日 by sporder

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御社台

御社台を製作しました。
幅4尺、高さ40cm、奥行30cmの台で、材質は吉野桧材です。
御社と燈明に合わせて、奥行はやや深めにしました。
吉野桧材の綺麗な色合いが出ています。

山の辺の道 桜と蒸気霧

2011年4月12日 by sporder

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山の辺の道 桜と蒸気霧

四月十日を過ぎて、山辺の道の桜も満開になりました。
日が昇る前の夜都伎神社の池には、花冷えのため蒸気霧が立ち上り、
幻想的な情景になっています。
蒸気の立ち涌きあがるさまに、
有職文様の『立涌』が由来すると言われますが、
その光景に神秘性と美しさを感じる日本人の心は、
今も変わらないように思います。