円座を製作しました。
大きな神殿で御使用になるもので、
直径が2尺3寸(約70cm) の渦巻きです。
一枚づつ手仕事で編み上げられる円座ですが、
特に大型の渦巻きの円座は、熟練の職人であっても手間が掛かります。
畝が大きい分、手に取る僅かな草の量の誤差によって、
円形が歪み、編みが緩いと型崩れをおこします。
編み終わりに、畝の最後整えてを自然な形に仕上げることが、
熟練の職人の技になります。
観音開き仕様の神壇を製作しました。
(幅79cm奥行43cm高さ149.5cm)
蝶番は本金鍍金をかけた、質感の高いものをお取り付けしております。
内部には、御霊舎(大) をおさめ、
手前には新倭錦(青)の布地に
紫一色のより房をお付けした御簾をしつらえました。
控えめな色合いの御簾によって、落ち着きのある神壇に仕上がりました。
和室の鴨居から上の角のところに、神棚をしつらえました。
木曽桧の吊り神棚(ブログNo.534)を設置し、
後背には戸帳(ブログNo.530)、
中央に総木曽桧造りの三社宮を納めました。