朱塗りの三方を御用意しました。
上部折敷部分の幅が7寸(21cm)で、塗りは本漆の朱塗りです。
三方は白木(桧)製が一般的ですが、
より手をかけた(手間をかけた)塗り三方で御献饌することは、
神や御霊に対して敬い尊ぶ気持ちを表現する
かたちの一つで思います。
白木の案に設えられた朱三方は、
白と朱のコントラストが美しく、
非日常のハレを想起する色合いでもあります。
954太鼓、太鼓台、鉦鼓、鉦鼓台(すりがね台)塗り替え 板火炎仕様2-2
昨日のブログ(No.953)の続きです。
太鼓台・鉦鼓台も太鼓同様に、黒漆と本金箔で仕上げました。
上部の火炎には、意匠化された水玉が彫り込まれております。
飾り金具が無いため、一見質素にも見えますが、
無意識のうちに 丸みをおびた水玉に引き込まれ、
説得力のあるかたちに思えます。
953太鼓、太鼓台、鉦鼓、鉦鼓台(すりがね台)塗り替え 板火炎仕様2-1
太鼓、太鼓台、鉦鼓、鉦鼓台(すりがね台)を塗り替えました。
太鼓本体は以前のブログ(No.908)でご紹介いたしましたように
革の張り替えを行い、
そのあと本漆と本金箔で塗り上げております。
塗り替え前の状態が想像できないほど、
鋲一本に至るまで専門職人の手によって丁寧に塗り上げられました。
鉦鼓は黒の色を付け直しました。