2011年

三種神器  鏡袋  正絹菊七宝  

2011年10月2日 by sporder

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三種神器  鏡袋  正絹菊七宝  

三種の神器の鏡袋を製作しました。
9月30日掲載の剣袋と対になるもので、布地は正絹の菊七宝です。

お取替えの際に開封すると、 
鏡の裏面に御奉納者の名や奉納年月日が刻み込まれていることがあります。 

裏の文字は、このような特別の時しか目にすることがありませんが、
御奉納者のお気持ちは永らえ、受け継がれていくように思います。

山の辺の道 神無月一日の早朝  

2011年10月1日 by sporder

 

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山の辺の道 神無月一日の早朝  

十月一日の山の辺の道は、
稲穂が豊かに実り、柿は日に日に色が濃くなり、

彼岸花も残り、とても彩りが豊かになっています。

五穀豊穣 を肌でかんじる十月は、大和の国各所で秋祭りがはじまります。 

昨夜に降った雨も上がり、今日は清々しい秋晴れの一日になりそうです。

三種神器  剣袋  正絹菊七宝  

2011年9月30日 by sporder

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三種神器  剣袋  正絹菊七宝  

三種の神器の剣袋を製作しました。

拝殿の真榊にしつらえた剣の袋をお取替えされるものです。 

古い袋を開封すると、
神社の歴史を感じさせる長尺の剣(1尺8寸約54cm)がおさめられておりました。

新調の剣袋は、
朱地に和の色が織り込まれた正絹の菊七宝と、

同系色の房紐が上品に調和しています。

御簾 赤地金紋 雅 

2011年9月29日 by sporder

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御簾 赤地金紋 雅   

御簾をお仕立しました。 神殿にしつらえられるもので、竹は綿糸一本返し編み、布は梅鉢紋入り赤地金紋です。 
雅の金紋は、赤の色に深みがあり、金糸をより引き立てます。  

今回のように長尺の御簾の場合、
反りにくい一本返し編み(表裏編み)をお奨めいたしたします。

太鼓塗り替え(太鼓塗替) 板火炎 1尺6寸

2011年9月28日 by sporder

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太鼓塗り替え(太鼓塗替) 

直径が1尺6寸(約48cm)で、板火炎仕様の太鼓を塗り替えました。  
約2ヶ月の時間をかけて台の補修と塗り替えを行い、
火炎の水玉は外して梅鉢紋を付け替え、
太鼓台には新調の飾り金具を取り付けました。  

塗り替え前と比べると、
金具が付くことで台全体に立体感が出て、
ひと回り大きくなったように感じます。

鈴緒 下垂れ取替え(取り替え)

2011年9月27日 by sporder

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鈴緒下垂れ 取替え  

鈴緒の下垂れをお取替えしました。
全長3尺(約90㎝)の鈴緒で、 
経年による風雨とご参拝によって擦り切れた下垂れの補修です。  

今回は、鈴緒本体が三色巻きのため、 
下垂れも 生成りの麻緒に赤く染めた麻をを2箇所入れております。

生成りに赤が映え、穢れのない清らかさが感じられます。

神殿御簾  新倭錦 切房2段染め

2011年9月26日 by sporder

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神殿御簾  新倭錦 切房2段染め  

神殿の御簾をお取替えしました。 
竹は表編み、布地は新倭錦、房は紅白2段染めの切房です。(ブログNo.501) 

経年によって程よい薄茶色になった柱や上段板と真っ白な壁に、
神殿の丁寧な歴史を感じます。 

赤白黄の三色の御簾の華やかさと、
お手入れの行き届いた神殿の柱の色合いが調和して、
清々しさを感じる間になったように思います。

高張提灯 1尺4寸 御神燈 家紋入り 

2011年9月25日 by sporder

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高張提灯 1尺4寸 御神燈 家紋入り  

高張提灯を製作しました。 
お祭りの際に、家の玄関に掛けられるものです。 

正面には『御神燈』 左右には丸に剣片喰、五瓜に唐花の家紋を赤黒で入れ、
裏面には姓氏を入れました。

最近、提灯の御注文を承る際に、
正確な名称(呼称)で家紋を御指定いただくことが少なくなりました。

身近なところで家紋に触れる機会が乏しくなったためかとも思われますが、
提灯を新調される機会に、
お家の家紋やその由来を再認識されることは、とても大切なことであると思います。

御簾房 より房 二段染め   

2011年9月24日 by sporder

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御簾房 より房 二段染め   

御簾房を製作しました。  
神殿御簾全体の房をお取替えされるもので、 
より房の紅白2段染めです。  

御簾の寸法によって房の寸法や紐の長さが異なるため、 
それぞれの寸法をご指示いただいておつくりいたします。 

房の染分けは、職方の手仕事によって行われ、
気温や湿度が変化する中で、年間を通じて同じような色目を出し続けることも、
職人の先代より受け継ぐ技術の一つであるといえます。

神壇 吊灯篭型 別注社紋入り   

2011年9月23日 by sporder

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神壇 吊灯篭型 別注社紋入り   

当社謹製の神壇SI(3尺扉無し深型)を仕様変更し、
内部に吊灯篭、正面欄間に別注の社紋をしつらえました。

社紋は、欄間と同じ木曽桧材を使用し、
専門職人が手造りで仕上げたものです。

御簾は、ご指定により赤地の新倭錦で、房は切房2段染めです。

神壇内部には、2段の神饌台(八脚案)もご用意しております。