2011年

高張提灯  家紋入り(丸に片喰・まるにかたばみ)   

2011年6月13日 by sporder

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高張提灯  家紋入り(丸に片喰・まるにかたばみ)

高張提灯を製作しました。
直径1尺4寸(約40cm)の標準的な大きさのもので、
正面には『御神燈』 側面には家紋を入れました。

ご依頼頂く家紋の中には、紋帳に記載されていないものや、
線の数や太さなど 細かところで異なるものがあります。
しかし、その違いがお家の伝統であり、こだわるところと考え、
できるだけ正確に再現できるよう 職方と連携をはかって製作しております。

御簾 本倭錦 麻房付き 

2011年6月12日 by sporder

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御簾 本倭錦 麻房付き

御簾をお仕立しました。
布は正絹地の本倭錦で、 房は麻の三段染めです。
御簾の裾に、パイプを巻き込むことで、
丈の短い御簾でもまっすぐに伸びて落ち着きます。

自然な毛羽立ちが残る麻房に、質素ながら無垢な清らかさを感じます。

雛壇神壇2-2  

2011年6月11日 by sporder

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雛壇神壇2-2

昨日掲載の雛壇型神壇の続きです。
材質は、正面、雛壇等はすべて木曽桧材、
横板裏板のみ、桧の突板を使用しております。
雛壇下段の下には、引き出しの神饌段、その下には、深めの引き出しを配しました。
引き手等の金具類は、本金メッキ仕様です。

木曽桧特有の柔らかい白木色と、本金色の取り合わせは、
お互いを引き立て合う彩りのように思います。

雛壇神壇1-2 

2011年6月10日 by sporder

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雛壇神壇1-2

前部が雛壇型の神壇を製作しました。
当初は、お部屋にしつらえられた神床におさめるため、
上段まで雛壇の神壇を計画しておりました。

しかし、神床の扉が軸回しで、扉を収納したときに、
軸回しの金具が見えてしまうことがわかり、
雛壇の開放感を保ちながら、

軸回しの金具を隠すために、最上段を壁面で囲いました。
また、御簾は、神壇本体ではなく、神床の長押裏に取り付けました。

設置後、正面に座して拝すると、手前に壁面がないため、
開放感のある空間に御霊舎がお鎮まりされているように感じました。

円座 渦巻き 2尺1寸

2011年6月9日 by sporder

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円座 渦巻き 2尺1寸

円座を製作しました。   直径2尺1寸(約64㎝)の渦巻きです。

先日も、円座職人の親方と話す機会があり、
寸法違いの編み難さの話題になりました。
円座は、分業で仕上げるのではなく、一人の職人が自分の感覚のみで編み上げて完成させます。
同寸法同仕様のものを編み続ければ、編む感覚が一定化してスムーズに編み上げることができます。

しかし、手馴れた寸法から直径が1寸でも変わると、
手に取る草の分量と、編み込む指の感覚を変えて調整しなければならず、
数十年のベテラン職人でさえも一部の者しか対応できません。
そのような話を聞いて、仕上がった円座を見直すと、
製作の苦労を微塵も感じさせない綺麗に編み上げられた円座に、プロの職人の意気を感じます。

御簾房 切房 紅白二段染め

2011年6月7日 by sporder

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御簾房 切房 紅白二段染め

御簾房を製作しました。
紅白2段染めの切房で、

房本体の長さは、7寸(約22cm)です。
御簾の巻上寸法は、鈎(かぎ)の寸法と紐の長さによって決まります。

紅白の房の中で、金色の金具が品の良い上質感を醸し出しています。

 

内祭宮各種 

2011年6月6日 by sporder

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内祭宮各種

新築された本普請の家屋に、各種の内祭宮を納入しました。
お母屋にしつらえられた7尺(約210cm)の棚板に、全ての御社をお並べしました。
様々なかたちの社が、一線に並ぶさまは壮観です。

大和の旧家では、代々祀られている神々が、
世代が変わっても脈々と大切に引き継がれています

祝詞袋台 八脚案型  

2011年6月5日 by sporder

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祝詞袋台 八脚案型

祝詞袋台を製作しました。
形状は八脚案型で、材質はスプルース材材です。
椅子に掛けて、自然に祝詞袋に手が届くように高さを設定しています。

御社 総木曽桧造り 

2011年6月4日 by sporder

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御社 総木曽桧造り

ご家庭で神様をお祀りされる社を製作しました。
『御社の形状は、できるだけ簡素なもので』 との御指定で、
飾り金具等もつけないシンプルな形状にしました。

細かい細工や飾りが入らない分、むだのない清々しいかたちになり、
素材の木曽桧が引き立っています。

御簾 神殿御簾 

2011年6月3日 by sporder

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御簾 神殿御簾

神殿の御簾をお仕立てしました。
布は赤地白紋(寿)で、房は切房の2段染めです。
外陣は両面、内陣は片面裏付き でお仕立しております。

白木と白壁の神殿に御簾がかかると、
明るく清純な雰囲気になったように感じます。