2011年5月

壁代(かべしろ)

2011年5月21日 by sporder

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壁代

壁代(かべしろ)をお仕立しました。

小葵の地模様の入った白生地に、朽木柄を刷り込み、
紫の布筋(のすじ)を付けています。
壁代は、社や社殿の内部をより丁寧に設えるために、
側面と後面の三面に張られるものです。

今回の仕様の他に、布筋を華やかな赤紫にされることや、装飾をつけない綿・麻の白布にされるがございます。

八脚案 低型   

2011年5月20日 by sporder

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八脚案 低型

低型の八脚案を製作しました。
材質は、スプルース材です。
御社との位置の関係で、案の総高さをできる抑える必要があり、
高さを限界の6cmにしました。(幅は90cmです。)

今回は、八本の脚を取り付けできませんでしたが、
総高さ10cm以上から八本脚仕様となります。

山の辺の道 畦道の朝露

2011年5月19日 by sporder

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山の辺の道 畦道の朝露

皐月十八、十九日の早朝です。

人麻呂の碑の後ろの、龍王山の稜線から朝日が昇ります。

時折野鳥の声がきこえる静粛の中、
田植え前の畦道の草々に朝露が残り、
皐月らしい清々しい輝きを放っています。

白木ぼんぼり 十字足 朝顔型

2011年5月17日 by sporder

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白木ぼんぼり 十字足 朝顔型

白木ぼんぼりを製作しました。
全高4尺(約121cm)、脚部は十字脚、火袋は反りの入った朝顔型です。
通常のものより安定感が出るように、軸や火袋の骨を太めに仕上げています。

白木のぼんぼりは、見る方向によって 華奢で繊細に見えたり、
落ち着きのあるかたちに見え、とても趣を感じる神殿内調度です。
火袋の反り具合は、職人が代々受け継ぐ伝統のラインです。

御簾 本倭錦 パイプ巻き 

2011年5月16日 by sporder

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御簾 本倭錦 パイプ巻き

御簾をお仕立しました。
布は、正絹本倭錦、竹は表編み、房は麻房三段染めです。
御簾の裾にふくらみのある質感をもたせるため、パイプを巻き込みました。
巻き込むことで、御簾の落ち着きも良くなります。

祭壇 4尺5寸 出張祭事用 

2011年5月15日 by sporder

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祭壇 4尺5寸 出張祭事用

祭壇を製作しました。
出張祭事にご使用されるため、軽量で組立分解できるかたちです。
脚部は桧材、 天板は5分(約1.5cm)の厚みのスプルース材を使用しました。
かすがいを 斜めにせず、横にする形も製作できます。

高張提灯 隅切り角に蔓柏 

2011年5月14日 by sporder

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高張提灯 隅切り角に蔓柏

高張提灯を製作しました。
正面には『御神燈』、後面にはお名前『○○氏』、
側面には家紋を黒で入れました。
職人の手によって、家紋の『隅切り角に蔓柏』が力強く描かれています。

戸帳 赤  

2011年5月13日 by sporder

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戸帳 赤

赤色の戸帳をお仕立しました。
小葵の柄の入った赤生地に、紫の布筋(のすじ)を付け、
朽木柄を刷り込んでおります。

濃い紫の布筋の間からのぞく地模様に奥ゆかしさがあり、
白地の戸帳とは違った趣を感じます。

胴長太鼓 革張り替え(両面)  

2011年5月12日 by sporder

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胴長太鼓 革張り替え(両面)

胴長太鼓の革を両面張り替えました。
革面8寸約24cm)の太鼓です。
経年のため 革面及び胴部分が劣化しておりましたが、
革を張替え、胴部分もニス引きすることで、元の姿に戻りました。

太鼓職人の熟練の技で、
二重の鋲が、太鼓の円周に隙間なく、等間隔で打ち込まれています。

箱宮ケース HA 板欄間仕様  

2011年5月11日 by sporder

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箱宮ケース HA 板欄間仕様

当店既製品の箱宮ケース(HA型 幅約41cm)の上部に
板欄間をお取付けしました。
御霊舎をおさめられるにあたり、 できるだけ清楚にというご指定で、
御簾を掛けずに、板状の欄間を取り付けております。

装飾や飾りのない分、社が迫ってくるような、白木の力強さを感じます