御簾をお仕立てしました。
ご家庭の神床に設えられるもので、
布は本倭錦(絹)、房は麻房3段染め、竹は表編みです。
御簾の丈は床下まで下げず、
質感を出すため裾にパイプを巻き込み、
御社と御社台(ブログNo.650、651)に釣り合うように巻き上げます。
御簾の巻上げを変えるだけでも、神床の印象が変わります。
春日造りの外祭宮に、
御簾(ブログ631)、戸帳(ブログ630)、薄縁(ブログ629)を
しつらえました。
社殿内部に薄縁を敷き、
台・厚畳、布団等を重ねた上にご神体を納めらます。
扉の後ろには、赤紫の布筋の付いた戸帳をしつらえます。
御簾は扉の内部に戸帳と重ねてしつらえることもありますが、
今回は永年の伝統として、扉前にお取付けしました。
朱色と白に塗り分けられた華やかな社殿に、
正絹本倭錦の御簾が、全体を落ち着かせるアクセントになっているように思います。