修理・修復

太鼓台 塗り替え 金具取り付け

2011年7月27日 by sporder

451
太鼓台 塗り替え 金具取り付け  

太鼓台の金具を取り付けています。 
太鼓本体及び、太鼓台、鉦鼓台の全体塗り替えとして
お預かりしているものです。

台本体は、塗師によって新品同様に塗りかえられ、
金具類も職人によって本金鍍金をかけられ、
すべての部品を組み上げる工程に入りました。

今回の金具は、脚部のラインに沿って綺麗に仕上げられており、
金具を取り付けていても、気持ちよくおさまってゆきます。

作業場の前から差し組む自然光によって、
金具は、本金鍍金独特の高貴な輝きを放っています。

胴長太鼓 革張替 

2011年7月18日 by sporder

433
胴長太鼓 革張替  

胴長太鼓の革を張り替えました。 
直径1尺8寸(約54cm)の大型の太鼓で、
長年のご使用で革に緩みが出ており、 両面とも張り替えております。 

先日も職方と話をする機会があり、
『革の張り具合も、基本を大切にしながら、従来のかたちに固執することなく、
今のお客様のご要望に合わせて変化させている』とのこだわりを聞きました。 

張りあがった革の縁に並ぶ、鋲が等間隔に一線に並ぶさまからも、
技術の高さがうかがえます。

朱塗りぼんぼり 火袋張替

2011年7月17日 by sporder

442
朱塗りぼんぼり 火袋張替え  

朱塗りのぼんぼりの火袋を張り替えました。  
厚みのある、小葵の地模様の入った交織布を使用し、
職人の手によって、1枚づつ丁寧に張り上げられました。 

ぼんぼりに灯が灯ると、火袋からこもれ出る光が、
まわりを穏やかに照らし出します。

楽太鼓 片面塗り替え 本金箔仕上げ  

2011年6月16日 by sporder

414
楽太鼓 片面塗り替え 本金箔仕上げ

楽太鼓の片面を塗り替えました。
長期の御使用で、彩色や金箔、下地の漆が剥がれ、
太鼓の革面が見えてきたのを機会とされての修理です。

塗り替えは、漆をかけて下地をつくり、
表面を整え、本金箔を押しています。
裏面は、三つ巴の獅子柄をそのままに残しています。

獅子の図柄は、絵師によって 獅子のかたちや彩色の細かな色あいが異なり、
それが絵師の個性であり、美的センスであると思います。

太鼓塗り替え

2011年5月22日 by sporder

391
太鼓塗り替え

太鼓を塗り替えました。
直径が2尺(約60cm)の大型の太鼓で、
太鼓本体、枠を本漆本金箔で塗り上げ、
火炎や金具類は本金メッキ、楽鉦は色を付け替えました。

全ての部品が整い、金具類を取り付ける際に、
金具の珍しいデザインや草花の意匠に出会うことがあります。
金具職人の思いや遊び心を推し量ることも、ささやかな楽しみです。

胴長太鼓 革張り替え(両面)  

2011年5月12日 by sporder

382
胴長太鼓 革張り替え(両面)

胴長太鼓の革を両面張り替えました。
革面8寸約24cm)の太鼓です。
経年のため 革面及び胴部分が劣化しておりましたが、
革を張替え、胴部分もニス引きすることで、元の姿に戻りました。

太鼓職人の熟練の技で、
二重の鋲が、太鼓の円周に隙間なく、等間隔で打ち込まれています。

太鼓 片面張り替え+塗り替え 

2011年5月1日 by sporder

373
太鼓 片面張り替え+塗り替え

2/23ブログに掲載しました、片面張り替えの太鼓を塗り上げました。
太鼓面は、黒漆で塗り上げ、その上から本金箔で巴を描くのですが、
撥で太鼓面を叩くため、 漆を厚く塗りすぎるとひび割れがおこり、
薄くすると漆本来の光沢が得られません。
その絶妙の塩梅は、代々受け継がれた職人伝承の技といえます

輿(こし)  3-3

2011年4月17日 by sporder

359
輿(こし)

輿の修理修復をしました。
細部に鶴、松竹、獅子、象、雲など吉祥の細かい彫物がなされています。
正面上部には、足を開いてしゃがんでいる男、
下には 高貴な身分を思わせる男女が表現されています。
これが、祭りや神社に由来する縁起なのか、
歌物語の一節をトリミングしたものなのかわかりませんが、独特の空気が漂います。
押し付けがましくない、ユーモラスは表現に、

彫師の余裕と遊び心が感じ取ることができます。

 

輿(こし) 3-2

2011年4月16日 by sporder

358
輿(こし)

輿の修理修復をしました。
屋根と柱は、黒みがかった色のうるみ漆で仕上げています。
屋根の上には、口をあけた獅子が2頭本金箔で仕上げられ、
屋根の正面、側面には数々の彫りがなされています。
本金箔の晴れやかさと
うるみ漆の黒みが お互いを引き立てあっているように思います。

輿(こし) 3-1

2011年4月15日 by sporder

357
輿(こし)

輿の修理修復をしました。
屋根を四本の柱で支えた形のもので、
御輿(みこし)と区別して輿(こし)と呼ばれます。

修復前の輿は、経年のため屋根の割れ、
彫物の破損欠損、塗りの劣化等しておりました。
生地、彫師、錺金具、塗師等の専門職人の手によって
細部まで綺麗に修復され、輝きが戻りました。
明日はその細部をご紹介します。