修理・修復

太鼓塗り替え  

2012年10月17日 by sporder

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太鼓塗り替え  

直径2尺(約60cm)の大きい太鼓を塗り替えました。 

多年のご使用で、巴柄の金箔がはがれ、
黒の漆部分も細かくひび割れ、
一部では下地が見える状態でした。 

後面は未使用で綺麗なので、
片面のみを塗り替えしております。 

専門の塗師によって、丁寧に漆塗り・箔押しがなされ、
新品同様の光沢に戻りました。


太鼓・太鼓台 塗り替え 2-2 

2012年8月29日 by sporder

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太鼓・太鼓台 塗り替え 2-2 

(前回ブログ799 の続きです。) 
太鼓と太鼓台を塗り替え、 金具を取り付けました。 

太鼓の直径は1尺8寸(約54cm)です。 

太鼓台は、生地が木製のため、
年月を経ると木がやせて(細くなって)、 
ぐらつきが生じる事が多々ございます。 

この度の台も、揺れがでておりましたので、
きちんとおさまるように補修をしております。  

組み上げてみると新品と全く見分けがつないくらい、 
美しく生まれ変わりました。 

太鼓・太鼓台 塗替 2-1 

2012年8月24日 by sporder

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太鼓・太鼓台 塗替 2-1

太鼓と太鼓台を塗り替えました。

金具類を外して、 太鼓・太鼓台を黒漆と本金箔で塗り替え、
金具類を新調しております。

軒先に掛けた簾によって、夏の日差しが幾分柔らかくなり、
塗り上がった漆は、深みのある黒に輝いています。

絵馬の修理  

2012年5月24日 by sporder

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絵馬の修理

絵馬を修理しました。 

拝殿にご奉納されておられる絵馬ですが、経年と湿気によって、
額縁に納まる付近が朽ちておりました。

まず、 朽ちた部分切り出し、
同じ厚みの板を取り付けて 下地を再生しました。 

その後 全体に違和感が出ないように、
新調部分に彩色を行いました。 

今回の修理は、木工職人と絵師の円滑な連携によって、
元のかたちを再現できたように思います。

額10尺 白木枠新調 表装  

2012年5月14日 by sporder

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額10尺 白木枠新調 表装  

額の白木枠を新調し、表装しました。 
額の幅が10尺(約3m)と大型の額です。 

神殿上部にしつらえると細く見えるため、
白木枠(縁)は太めの部材を使用しており、
大人2~3人で持たなければならない重量になりました。  
本紙は破れ等を補修し、赤布は正絹の赤羽二重です。 

本紙はやや色づいていますが、
白木と赤羽二重布に程良く馴染んでいるように思います。

賽銭箱 修理

2012年4月25日 by sporder

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賽銭箱 修理  

賽銭箱を修理しました。 

お預かりいたしました賽銭箱は、
引き出しの引き手面全体と、引き出し面上部の板が破損しておりました。 

上部板の破損箇所を取り除き、 
新調の引き手面をその分高くしております。 

木工修理完成後、ニス引き塗装で仕上げました。 
(ブログ写真は、ニス引き前の状態です。)


赤ぼんぼり 火袋骨修理 張り替え  

2012年3月9日 by sporder

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赤ぼんぼり 火袋骨修理 張り替え   

赤ぼんぼりを修理しました。 
永年のご使用で、 火袋の骨が4箇所折れ、 
布がはがれている状態でした。 

火袋は、製作した職人によって微妙にカーブが異なるため、 
修理の場合には、現状の曲がり具合を型に取り、
それに合わせて、骨を製作することになり、
手間と時間の掛かる手作業となります。

新調された骨に、現状の色合いにあわせた朱が塗られ、 
布張りの職人によって、赤羽二重布が張られて完成しました。

 

石帯 修理(石取り付け)

2012年3月1日 by sporder

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石帯 修理(石取り付け)  

石帯を修理しました。 
長年のご使用で、石がはずれたため、糸でお取付けしました。 

丸や正方形といった石が、十字の形に革製の帯にとめられた石帯は、
幾何学的なデザインが特徴で、
装飾具の中でも、独特の雰囲気をもっています。

 

三味線 ほぞ破損の修理

2012年2月21日 by sporder

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三味線 ほぞ破損の修理

地唄三味線のほぞの破損を修理しました。

高級材の紅木(こうき)ですが、 ほぞの部分が3箇所折れ、
使用ができない状態でした。

三味線の専門職人の手によって、 ほぞが綺麗に埋め込まれ、
組み上げても継目にひっかかりがなく、
元の演奏できる状態に戻りました。

赤ぼんぼり(赤雪洞) 火袋張り替え 赤正絹羽二重布

2012年2月12日 by sporder

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赤ぼんぼり(赤雪洞) 火袋張り替え  赤正絹羽二重布 

赤ぼんぼりの火袋を張替ました。

直径57cmの大型の火袋で、 
長年の御使用によって、布が劣化し破れたり剥がれたりしておりました。  

専門職人の手によって、一枚づつ丁寧に赤色の正絹羽二重布が張られ、
元のかたちにおさまりました。      

ぼんぼりは、まわりを明るくする照明という機能だけでなく、 
神殿に穏やで神々しさ醸し出す 雰囲気を作り出すものでもあります。