御簾をお仕立てしました。
ご家庭の神床にしつらえられるもので、前御簾と奥御簾の2枚です。
布は 赤地白紋 雅 、房は紅白二段染めのより房です。
御簾の裾にパイプを巻き込むことで、
質感が高くなり、御簾の落ち着きもよくなります。
しつらえた時に奥行が出るように、
奥御簾の丈を前御簾より長めにしました。
雅の濃い赤色と、紅白のより房の色合いに、上質なまとまりを感じます。
御簾(昨日掲載 ブログNo.525)を
拝殿と社殿の間をつなぐ回廊にしつらえました。
全長が長いため、2枚にお仕立して、天布縦布共に柄合わせをしております。
時折そよぐ秋風が、御簾を穏やかに揺らし、
清浄な心地よさを感じます。
外から差し込む光によって、御簾が柔らかく照らされ、
御簾を通して透かし見える風景を目にすると、
特別な空間に居ることを覚えました。