2012年

太刀袋 紫色

2012年6月3日 by sporder

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太刀袋 紫色

太刀用の袋を製作しました。
全長65cm用のものと、 それより短めの2枚です。

布は御指定で綿地の紫で、裏付きのお仕立てです。

三種神器用の剣袋は、本倭錦等の有職柄が多いのですが、
太刀の場合は、晴れやかな金襴布等でお仕立てすることもございます。

水無月一日 早朝の山の辺の道    

2012年6月1日 by sporder

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水無月一日 早朝の山の辺の道    

水無月一日 早朝の山の辺の道 です。 
昨日から降り続いた雨が朝には上がり、 
 柿の青葉には露が残っています。  

道沿いの苗代には、若緑の苗が育ち、
山の辺の道でも田植えが始まります。

御簾 赤地白紋 寿 切房紅白二段染

2012年5月31日 by sporder

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御簾 赤地白紋 寿 切房紅白二段染   

3枚割り用袖御簾 御簾をお仕立てしました。 
(24×90cm 2枚)  

ご家庭の神床に設えられるものです。 

御簾は三枚割りの仕様ですが、 中御簾はすでにご用意されておられるため、 
左右の袖御簾のみの製作です。 

竹は綿糸表編み、布は赤地白紋 寿  房は紅白二段染の切房です。 

『寿』の赤色は、やや明るめの赤色になります。

外祭宮 銅板葺き 鞘建宮(鞘立宮) 3-3   

2012年5月30日 by sporder

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外祭宮 銅板葺き 鞘建宮(鞘立宮) 3-3   

鞘建宮(鞘立宮)を設置しました。 

社業のご繁栄と安全を祈願して、十年毎にお取り換えされ、
今回で三回目の納入です。 

鳥居は朱色で塗り替え、御額(ブログNo.709)は同じく新調しております。 

真新しい白木の社殿と、神域を示す朱色の鳥居、
皐月の新緑が相まって、清々しい雰囲気漂う空間となりました。

揚巻房(揚巻/総角 ) 平頭 ・二重頭 緑色 

2012年5月29日 by sporder

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揚巻房(揚巻/総角 ) 平頭 ・二重頭 緑色  

揚巻房を製作しました。 

神前幕の中心に設えられるもので、 
頭が一重の平頭と、 頭が重なっの二重頭の2種類です。  

今回は御指色の緑色で仕上げましたが、 
赤、朱、紫、古代紫、白等の色でも製作できます。  

揚巻は 、 昔の子供の髪の結い方に似ていることから、
結びの呼称になったともいわれますが、 
源氏物語47巻の総角 や 歌舞伎の役柄にその名が使われることから、
古人(いにしえびと)は 『あげまき』という言葉の響きに 
美しさを感じていたように思います。

外祭宮 銅板葺き 鞘建宮(鞘立宮) 3-2

2012年5月28日 by sporder

外祭宮 銅板葺き 鞘建宮(鞘立宮) 3-2     

昨日掲載の続きです。  
扉には、六枚八双の飾金具を取り付け、
内部には、赤紫の布筋の付いた戸帳、
繧繝縁の厚畳を設えております。  

正面観音開き扉上部には、格子の欄間が入り、 
細部にわたって丁寧に仕上げられております。

外祭宮 銅板葺き 鞘建宮(鞘立宮) 3-1    

2012年5月27日 by sporder

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外祭宮 銅板葺き 鞘建宮(鞘立宮)  3-1   

鞘建宮(鞘立宮 さやだてみや) を製作しました。 

会社の敷地内に、社員の皆様がご参拝できるように設置されるもので、
材質は桧製、屋根には銅板葺いております。 

外祭宮にも様々な形状がございますが、
今回の仕様は ガラス入りの観音開き戸が付いて、
御扉が外部に出ない 鞘立宮 です。 

1枚づつ 細かく重ねながら葺かれた屋根に光が当たり、
 清々しい輝きを放っています。

神殿御簾  赤地白紋 雅

2012年5月26日 by sporder

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神殿御簾  赤地白紋 雅  

御簾をお仕立てしました。 

神殿に設えられるもので、竹は綿糸表編み、
布は赤地白紋 『雅』 です。  

赤地白紋 『雅』 は、 
正絹地に近い濃い赤と、白銀の紋が組み合わさった、厚地の生地です。 

仕上がった御簾が かすかな光を受けると、 
濃い赤から白色の紋が上品に浮き出ます。

八脚案(神饌台、八足台) スプルース製 

2012年5月25日 by sporder

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八脚案(神饌台、八足台) スプルース製  

八脚案(神饌、八足台)を製作しました。 

神殿に設えられるもので、
寸法は68×27×30cm(幅×奥行×高さ)です。 

材質は、スプルース材で仕上げております。

幅に対して、奥行が深く、
どっしりとした安定感のあるかたちに仕上がりました。

 

絵馬の修理  

2012年5月24日 by sporder

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絵馬の修理

絵馬を修理しました。 

拝殿にご奉納されておられる絵馬ですが、経年と湿気によって、
額縁に納まる付近が朽ちておりました。

まず、 朽ちた部分切り出し、
同じ厚みの板を取り付けて 下地を再生しました。 

その後 全体に違和感が出ないように、
新調部分に彩色を行いました。 

今回の修理は、木工職人と絵師の円滑な連携によって、
元のかたちを再現できたように思います。