直径2尺(約60cm)の大きい太鼓を塗り替えました。
多年のご使用で、巴柄の金箔がはがれ、
黒の漆部分も細かくひび割れ、
一部では下地が見える状態でした。
後面は未使用で綺麗なので、
片面のみを塗り替えしております。
専門の塗師によって、丁寧に漆塗り・箔押しがなされ、
新品同様の光沢に戻りました。
(前回ブログ799 の続きです。)
太鼓と太鼓台を塗り替え、 金具を取り付けました。
太鼓の直径は1尺8寸(約54cm)です。
太鼓台は、生地が木製のため、
年月を経ると木がやせて(細くなって)、
ぐらつきが生じる事が多々ございます。
この度の台も、揺れがでておりましたので、
きちんとおさまるように補修をしております。
組み上げてみると新品と全く見分けがつないくらい、
美しく生まれ変わりました。
楽太鼓を組み上げました。
太鼓台(ブログNo.661)は、全て部品に分かれており、
釘や接着剤を使用せずに、 蟻組で組み上げます。
上部に火・水・雲等を意匠化した火炎と呼ばれる金具差し込み、
中央に太鼓本体(ブログNo.662)を掛けます。
太鼓の左右の金具を、房(ブログNo.658)と紐で結び、
丸枠の左右の撥掛けに撥(ブログNo.663)を掛けて、
楽太鼓が完成します。
楽太鼓は、細分化された専門職人の技術の結集です。