紫檀製の拍子木に白紐をお取付けしました。
拍子木は5寸(約15cm)より5分(1.5cm)刻みに9寸(27cm)まであり、
材質は紫檀材と花梨材がございます。
拍子木は、吟味した材料を使って職人が手造りで仕上げますが、
完成品を単に二本ずつ組み合わせるだけでは、良質の音が出ません。
最良の音が出るように、多数の中から一組づつ組み合わせることが、
熟練の技といえます。

楽太鼓を組み上げました。
太鼓台(ブログNo.661)は、全て部品に分かれており、
釘や接着剤を使用せずに、 蟻組で組み上げます。
上部に火・水・雲等を意匠化した火炎と呼ばれる金具差し込み、
中央に太鼓本体(ブログNo.662)を掛けます。
太鼓の左右の金具を、房(ブログNo.658)と紐で結び、
丸枠の左右の撥掛けに撥(ブログNo.663)を掛けて、
楽太鼓が完成します。
楽太鼓は、細分化された専門職人の技術の結集です。