修理・修復

太鼓2尺5寸 塗り替え 漆塗り本金箔仕上げ 

2012年11月16日 by sporder

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太鼓2尺5寸 塗り替え 漆塗り本金箔仕上げ  

太鼓を塗り替えしました。  

直径2尺5寸(約75cm)
深さ1尺3寸(約40cm)の大型の太鼓です。

長期のご使用で、表面の漆と金箔が剥がれ、
損傷の激しい箇所もありました。 

太鼓専門の塗師によって、
下地から整えられた太鼓には漆が塗られ、
面は巴の先端まで綺麗に本金箔で描かれています。 

本革が張られた太鼓面を漆で塗り上げる技術は、 
厚すぎるとひび割れをおこし、薄いと光沢が出ないため、
相反する要素を調和させることが要求され、
大切に継承された相伝の技であるといえます。

小田原提灯 張替 

2012年10月31日 by sporder

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小田原提灯 張替   

小田原提灯を張り替えました。 

全長106㎝の大型の小田原提灯です。  

表面は『御神燈』、
裏面には大字名と『氏子中』の文字が入ります。 

提灯の収納箱には、製作時期が明治後期と記され、
何度も塗り替え、張り替えを繰り返されて、
大切に受け継がれてきたことがわかります。 

枠は強固に作られており、装飾の金具類も、
鍵金具の『蝶』や蝶番の『柏葉』など、
優美な意匠が施されています。  

後面の 氏 の文字には『、』が入り、 
文字のかたちも大切に継承されています。

太鼓塗り替え  

2012年10月17日 by sporder

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太鼓塗り替え  

直径2尺(約60cm)の大きい太鼓を塗り替えました。 

多年のご使用で、巴柄の金箔がはがれ、
黒の漆部分も細かくひび割れ、
一部では下地が見える状態でした。 

後面は未使用で綺麗なので、
片面のみを塗り替えしております。 

専門の塗師によって、丁寧に漆塗り・箔押しがなされ、
新品同様の光沢に戻りました。


太鼓・太鼓台 塗り替え 2-2 

2012年8月29日 by sporder

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太鼓・太鼓台 塗り替え 2-2 

(前回ブログ799 の続きです。) 
太鼓と太鼓台を塗り替え、 金具を取り付けました。 

太鼓の直径は1尺8寸(約54cm)です。 

太鼓台は、生地が木製のため、
年月を経ると木がやせて(細くなって)、 
ぐらつきが生じる事が多々ございます。 

この度の台も、揺れがでておりましたので、
きちんとおさまるように補修をしております。  

組み上げてみると新品と全く見分けがつないくらい、 
美しく生まれ変わりました。 

太鼓・太鼓台 塗替 2-1 

2012年8月24日 by sporder

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太鼓・太鼓台 塗替 2-1

太鼓と太鼓台を塗り替えました。

金具類を外して、 太鼓・太鼓台を黒漆と本金箔で塗り替え、
金具類を新調しております。

軒先に掛けた簾によって、夏の日差しが幾分柔らかくなり、
塗り上がった漆は、深みのある黒に輝いています。

絵馬の修理  

2012年5月24日 by sporder

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絵馬の修理

絵馬を修理しました。 

拝殿にご奉納されておられる絵馬ですが、経年と湿気によって、
額縁に納まる付近が朽ちておりました。

まず、 朽ちた部分切り出し、
同じ厚みの板を取り付けて 下地を再生しました。 

その後 全体に違和感が出ないように、
新調部分に彩色を行いました。 

今回の修理は、木工職人と絵師の円滑な連携によって、
元のかたちを再現できたように思います。

額10尺 白木枠新調 表装  

2012年5月14日 by sporder

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額10尺 白木枠新調 表装  

額の白木枠を新調し、表装しました。 
額の幅が10尺(約3m)と大型の額です。 

神殿上部にしつらえると細く見えるため、
白木枠(縁)は太めの部材を使用しており、
大人2~3人で持たなければならない重量になりました。  
本紙は破れ等を補修し、赤布は正絹の赤羽二重です。 

本紙はやや色づいていますが、
白木と赤羽二重布に程良く馴染んでいるように思います。

賽銭箱 修理

2012年4月25日 by sporder

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賽銭箱 修理  

賽銭箱を修理しました。 

お預かりいたしました賽銭箱は、
引き出しの引き手面全体と、引き出し面上部の板が破損しておりました。 

上部板の破損箇所を取り除き、 
新調の引き手面をその分高くしております。 

木工修理完成後、ニス引き塗装で仕上げました。 
(ブログ写真は、ニス引き前の状態です。)


赤ぼんぼり 火袋骨修理 張り替え  

2012年3月9日 by sporder

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赤ぼんぼり 火袋骨修理 張り替え   

赤ぼんぼりを修理しました。 
永年のご使用で、 火袋の骨が4箇所折れ、 
布がはがれている状態でした。 

火袋は、製作した職人によって微妙にカーブが異なるため、 
修理の場合には、現状の曲がり具合を型に取り、
それに合わせて、骨を製作することになり、
手間と時間の掛かる手作業となります。

新調された骨に、現状の色合いにあわせた朱が塗られ、 
布張りの職人によって、赤羽二重布が張られて完成しました。

 

石帯 修理(石取り付け)

2012年3月1日 by sporder

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石帯 修理(石取り付け)  

石帯を修理しました。 
長年のご使用で、石がはずれたため、糸でお取付けしました。 

丸や正方形といった石が、十字の形に革製の帯にとめられた石帯は、
幾何学的なデザインが特徴で、
装飾具の中でも、独特の雰囲気をもっています。