ブログNo.1011
太鼓革 片面張り替え吊金具、座金取り替え
太鼓の革を片面張り替えました。
直径1尺8寸(約54cm)の大きい太鼓ですが、
永年のご使用で革の一部が破れておりました。
太鼓職人の手によって張り替えられ、
縁は綺麗に揃った二重鋲で仕上げられています。
側面の吊金具と座金も、本金メッキ仕様のものにお取り替えしております。
この後、塗師によって、塗り仕上げが施されます。
ブログNo.1005
太鼓、太鼓台塗り替え2 (太鼓台、鉦鼓台)
太鼓、鉦鼓の塗り替えが完成しました。
塗師によって本漆と本金箔で仕上げられた台に、
本金鍍金を施した飾り金具を取り付けました。
(ブログNo.1002)
様々な職人の手業が結集された部品を組み上げ、
数歩下がって眺めると、新品同様の輝きで、
新たな太鼓として生まれ変わったように感じます。
954太鼓、太鼓台、鉦鼓、鉦鼓台(すりがね台)塗り替え 板火炎仕様2-2
昨日のブログ(No.953)の続きです。
太鼓台・鉦鼓台も太鼓同様に、黒漆と本金箔で仕上げました。
上部の火炎には、意匠化された水玉が彫り込まれております。
飾り金具が無いため、一見質素にも見えますが、
無意識のうちに 丸みをおびた水玉に引き込まれ、
説得力のあるかたちに思えます。
953太鼓、太鼓台、鉦鼓、鉦鼓台(すりがね台)塗り替え 板火炎仕様2-1
太鼓、太鼓台、鉦鼓、鉦鼓台(すりがね台)を塗り替えました。
太鼓本体は以前のブログ(No.908)でご紹介いたしましたように
革の張り替えを行い、
そのあと本漆と本金箔で塗り上げております。
塗り替え前の状態が想像できないほど、
鋲一本に至るまで専門職人の手によって丁寧に塗り上げられました。
鉦鼓は黒の色を付け直しました。
937
太鼓塗り替え(片面) 直径2尺(約60cm) 本漆 本金仕上げ
太鼓を塗り替えました。
経年のご使用で、巴部分の金箔が剥がれ、
黒い漆部分にひび割れが入り、一部下地が出ておりました。
先日、塗師の若親方と、太鼓の塗りについて話をする機会がありました。
太鼓の塗りの中で、太鼓面は一番気を使う場所で、
厚く塗ると光沢は出ますが、ひび割れが入りやすく、
薄いと割れにくいですが、光沢が出ないということで、
双方のバランスを取るのがとても難しいということです。
特に塗り替えの場合には、革が柔らかくなっているために、
その難度が格段に高くなります。
仕上がった太鼓を見ると、 周りを映し出す鏡面のように見事な出来栄えですが、
その背景には職人の伝承の技があります。
ブログ912の続きです。
生地の修理、塗り替えのが完了し、
電装の取り付けと火袋の張替えで完成となります。
火袋には、正絹の赤羽二重の布を使用され、
専門職人の手により、一枚ずつ丁寧に張り上げられました。
完成までに約2ヶ月、
3人の職人の熟練の技が一つになって、
美しいに雪洞に生まれ変わりました。