2011年6月

御簾 三枚割り 新倭錦 梅鉢紋入り 

2011年6月20日 by sporder

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御簾 三枚割り 新倭錦 梅鉢紋入り

御簾をお仕立しました。
布は、梅鉢の紋の入った新倭錦で、房は紅白2段染めの切房です。
ご家庭の神床幅が170cmと広いため、 三枚に割っております。

三枚割の割付は、決まったものではなく、神床全体の釣り合いがとれるよう、
御社や神饌される三方の寸法や数から最適な御簾の割合をご提案しております。

八脚案 木曽桧

2011年6月19日 by sporder

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八脚案 木曽桧

木曽桧材の八脚案(八足)を製作しました。
組み立てて眺めたところ、普段以上に安定感のある美しさを感じました。

再度寸法を確認してみると、 幅40 奥行30 高さ30cmで、
側面からは正方形、
正面、上面からは、大和比(白銀比)に近いかたちになっておりました。

大和比や正方形は、日本の美しいかたちとして
古来より社寺建築や調度品など身の回りの様々なところにに取り入れられており、
日本人が自然と、安定感やバランスの良さを感じる割合であるといえます。

賽銭箱 縦型 縁なし  

2011年6月17日 by sporder

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賽銭箱 縦型 縁なし

縦型の賽銭箱を製作しました。
材質は、ご指定により桧の突板(厚張り)を使用し、
寸法は、幅奥行とも33cm、高さ75cmの大きいサイズです。

通常縦型の賽銭箱は、上部に中心を刳りぬいた折敷を使用しますが、
今回は、縁を付けないようにとのご指定で、直方体のかたちになりました。
安定が良いように、胴幅より広めの座を付けております。

 

楽太鼓 片面塗り替え 本金箔仕上げ  

2011年6月16日 by sporder

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楽太鼓 片面塗り替え 本金箔仕上げ

楽太鼓の片面を塗り替えました。
長期の御使用で、彩色や金箔、下地の漆が剥がれ、
太鼓の革面が見えてきたのを機会とされての修理です。

塗り替えは、漆をかけて下地をつくり、
表面を整え、本金箔を押しています。
裏面は、三つ巴の獅子柄をそのままに残しています。

獅子の図柄は、絵師によって 獅子のかたちや彩色の細かな色あいが異なり、
それが絵師の個性であり、美的センスであると思います。

軾 (ひざつき) 繧繝縁 二方縁

2011年6月15日 by sporder

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軾 (ひざつき) 繧繝縁 二方縁

軾 (ひざつき)を製作しました。
標準の仕様は高麗縁ですが、 伝統の祭事にお使いされるということで、
繧繝布の二方縁でお仕立しました。
繧繝の華やかな縁がつくことで、
軾 (ひざつき)の敷かれた場所がより引き立つように思います。

山の辺の道  水無月の早朝  

2011年6月14日 by sporder

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山の辺の道  水無月の早朝

水無月十四日 早朝の山の辺の道です。
一晩降り続いた雨が上がり、
神体山の三輪山につながる山の辺の山々には、靄がかかっています。

いつもは聞こえる鳥のさえずりもなく、無音に近い状態の中、
水田は鏡面のように山並みを映し出し、古人との時間を越えたつながりを感じます。

高張提灯  家紋入り(丸に片喰・まるにかたばみ)   

2011年6月13日 by sporder

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高張提灯  家紋入り(丸に片喰・まるにかたばみ)

高張提灯を製作しました。
直径1尺4寸(約40cm)の標準的な大きさのもので、
正面には『御神燈』 側面には家紋を入れました。

ご依頼頂く家紋の中には、紋帳に記載されていないものや、
線の数や太さなど 細かところで異なるものがあります。
しかし、その違いがお家の伝統であり、こだわるところと考え、
できるだけ正確に再現できるよう 職方と連携をはかって製作しております。

御簾 本倭錦 麻房付き 

2011年6月12日 by sporder

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御簾 本倭錦 麻房付き

御簾をお仕立しました。
布は正絹地の本倭錦で、 房は麻の三段染めです。
御簾の裾に、パイプを巻き込むことで、
丈の短い御簾でもまっすぐに伸びて落ち着きます。

自然な毛羽立ちが残る麻房に、質素ながら無垢な清らかさを感じます。

雛壇神壇2-2  

2011年6月11日 by sporder

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雛壇神壇2-2

昨日掲載の雛壇型神壇の続きです。
材質は、正面、雛壇等はすべて木曽桧材、
横板裏板のみ、桧の突板を使用しております。
雛壇下段の下には、引き出しの神饌段、その下には、深めの引き出しを配しました。
引き手等の金具類は、本金メッキ仕様です。

木曽桧特有の柔らかい白木色と、本金色の取り合わせは、
お互いを引き立て合う彩りのように思います。

雛壇神壇1-2 

2011年6月10日 by sporder

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雛壇神壇1-2

前部が雛壇型の神壇を製作しました。
当初は、お部屋にしつらえられた神床におさめるため、
上段まで雛壇の神壇を計画しておりました。

しかし、神床の扉が軸回しで、扉を収納したときに、
軸回しの金具が見えてしまうことがわかり、
雛壇の開放感を保ちながら、

軸回しの金具を隠すために、最上段を壁面で囲いました。
また、御簾は、神壇本体ではなく、神床の長押裏に取り付けました。

設置後、正面に座して拝すると、手前に壁面がないため、
開放感のある空間に御霊舎がお鎮まりされているように感じました。