ブログNo.3651
笙(本管) 内部清掃+洗替え調律
本管の笙を調律いたしました。
二十年以上ご使用せずに、
先代が大切に保管されていた御品です。
調律する前に内部を洗浄し、
その後洗い替え調律を行いました。
先代の思いのこもった御品が、吹ける状態に戻りました。
これから時間をかけて、細部の修理を進められることと存じます。
ブログNo.3524
太鼓塗り替え 1尺6寸×7寸 本漆上塗り本金箔仕上げ
太鼓を塗り替えしました。
直径1尺6寸(約48㎝)奥行7寸(約21㎝)の太鼓です。
長期のご使用で太鼓面の漆と金箔が剥げておりました。
専門の塗師にって、塗り替え作業が行われました。
表面の漆をはがし、下地を整えたうえで黒の本漆で仕上げます。
漆が乾くと太鼓面には左三つ巴を金箔で描き、
側面もすべて金箔で仕上げております。
太鼓面への塗りは、高度な塗の技術が必要となります。
厚く塗りすぎると割れの原因になり、薄すぎると光沢が出ません。
楽器としての目的を果たしながら、
美しい太鼓面にに仕上げる技術は、先代から受け継ぐ塗師の技法といえます。