八足(八脚案)を製作しました。
材質は、天板が木曽桧の板目、脚部は吉野桧です。
寸法は、幅、奥行、高さとも ご指定の寸法で仕上げました。
(今回の寸法は、幅約60cm)
木曽桧の板目は、天然素材のため、
製作ごとに木の目の流れ具合や、
人肌色をベースとした 赤や白の色合いの強さが異なります。
しかし、そのそれぞれの組合わせに、
意図しない美しさが宿っているように思います。
拝殿の神具をしつらえました。
奥には 正絹本倭錦の御簾(ブログNo.565)、
その前には八脚案(神饌台)(ブログNo.572)を据えております。
御簾は 前後から見えるので両面仕立です。
拝殿中央に座すると、社殿の後背から光が差し込み、
明暗の対比の中で心鎮まる空間になりました。
拝殿前正面には、鈴と鈴緒(ブログNo.593)をしつらえています。
師走の光が鈴を清々しく照らしているようです。