ブログNo.4655の続きです。
桧扇は、上質の桧材柾目の薄板を要で止めて、糸で綴じて仕上げられます。
非常に繊細な手仕事であり、力の入れ方によっては簡単に割れてしまう柾目の薄板を、強度を保ちながら、板に糸を通して丁寧に仕上げられます。
扇が完成してから、絵師によって彩色がなされます。
今回の図柄は、二羽の大鳥が中央に描かれ、金銀の雲が上部に描かれております。
表面とは対照的に裏面は吉祥文様の胡蝶と鳥がシンプルなラインで描かれております。
親骨上部の金具には、松飾りと飾り紐をお取り付けいたしました。