真榊用の五色布をお仕立しました。
二十年に一度の村の神社の御造営にあたり、
真榊の五色をお取替えされるものです。
生地は光沢のあるミナロン(化繊)です。
全長が8尺(約240㎝)に対して幅が6寸(18㎝)とやや狭い寸法ですが、
それが神社のしきたりになっています。
真榊の五色は、先端を三角に整えたものや、細く縛ったもの、
布を二重にして、中央に五色の重なりを出したもの等、
先端の形状や、仕立にいろいろなかたちがあり、
神殿をしつらえる神具の意匠と見ると、とても興味深いものがあります。